【ラオス】少女を騙してTikTokで荒稼ぎしていた中国人逮捕

ミャンマーのカジノから救出されたラオス人少年少女たち(ラオスメディアより)

　2023年8月15日、ラオス当局はラオス人の未成年少女たちを騙して出演させた動画で荒稼ぎしていた二人の中国人を逮捕した。

　ラオス政府とサヤブリー県地元警察は、性的に露骨なコンテンツを制作するために少なくとも8人の少女を使って、報酬を得ていたと判断して、二人の中国人を逮捕した。

　人権保護団体関係者によると、中国人男性2人は、ソーシャルメディアを利用して、月々100万～150万キープ(約7000円～1万円)の報酬で、借りているゲストハウスでカメラの前で出演してくれる少女たちを募集したことなどを認めているという。この男性らは、TikTokチャンネルに広告を掲載して、有料視聴者の数に応じて月に約1億キープ(約75万円)を稼いでいた。

　今回の逮捕は、7月19日に地元のナイトクラブでTikTokのショーに出演するようラオスの未成年少女に金を払った中国人を当局が拘束した同様の事件に続くものだった。また、今月3日にもタイーミャンマー国境地帯にあるカジノから、ラオス人少年少女8人が救出されたが、ミャンマー国内の内戦によりこうした救出作戦は遅々として進んでいないと当局者は頭を抱えている。

　現在、高給を提示して東南アジア各地の華やかなカジノで働けるという求人広告が増えている。その多くは中国の犯罪組織の支援を受けて建設されており、警察の目が行き届かない国境地帯で活動している。最近も日本人女性を対象とした風俗営業の求人が話題となり、在ラオス日本大使館も注意喚起している。
【編集 : Sompong】