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【コラム】一人の開業医を廃業に追い込む「親御様」という怪物・韓国

Global News Asia / 2023年8月19日 6時0分

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 少子高齢化。それでも、その少子がいくらかでも増えるように国も自治体も力を入れている。子どもがいる限り大人は通うことができない(あくまでも前提~18歳になるときに「もう、うちは卒業だね」と小児科の主治医に筆者は言われた)「小児科」は必要だ。昭和の時代は、内科や外科でも子どもの発熱くらいは診たものだが、今、21世紀になってからはやんわりと診療拒否される。

 子どもはいつ熱を出すかわからない。それはいつ出産するかわからない産科医のなり手がいないように、病床をもたないクリニックであってもほぼ24時間体制で子どもに寄り添わなければならない小児科医もなり手が少ない。貴重な小児科は貴重に扱わなければ、子どもの健康は守れない。

 9歳の子が一人で小児科に行った。熱を出していたからだ。保護者の同伴がないことで、診療は行われなかった。考えるに、保護者がいなければ注射一つするのであっても許可が取れない。アレルギーのあるなしを9歳児が適格明瞭に答えられるわけはない。

 親の言い分としては、子どもから熱があると連絡がきたから、小児科の予約を取って、一人で行かせた。熱があるのに処置をしてくれないんて医者の資格はないと…大々的にSNSで訴えた。自分が同伴できないのは、仕事中だから…だったら、子どもなんか作らなきゃいいのに。

 仕事が終わって帰宅して、子どもがさらに高熱を出していたので他の病院に連れて行ったとのこと。

 一人で行った子どもを褒めるでなく、帰宅させるなんて許せないと保健所にまで訴えた。

 この一件がなくても、この小児科医は張りつめていたのかもしれない。親としての責任も果たさず医者を責める親のSNS書き込みで張りつめていたものが切れた…。この小児科は、ほどなく閉院した。

 この地域に小児科は、この医院以外なく、多くの子どもたちは診察してくれる医師を探さなければならなくなった。

 じゃあ、親の同意なく診て、親の信仰上輸血しちゃだめなのに輸血したり、アレルギーで死に至っても、重病過ぎて通えない遠くの大学病院に搬送したり…予約したからあとは本人の同意でいいです、文句は言いません。じゃないのなら、少子化が進もうと、親の責任が取れない者は、子を持ってはいけない。

 これは韓国だけでなく、日本でもこれから十分あり得る、いや、もう起こっているだろう。
【編集 : fa】

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