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【世界ジャンボリー】韓国で開催されたスカウト祭典は失敗だったのか? 日本人参加者が語る

Global News Asia / 2023年8月24日 6時0分

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 2023年8月、韓国で開催されたボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」(以下、世界ジャンボリー)は、多くの問題に直面しました。熱中症や台風などで多数の参加者が撤退したほか、コロナウイルス感染症も発生しました。韓国メディアは「ジャンボリーが失敗」「国の恥」と非難しましたが、日本人参加者はどう受け止めたのでしょうか。

 世界ジャンボリーは4年に1回開催される歴史ある大会です。今年は約150か国4万人以上の若者が参加しました。日本からは約1500人の隊員が参加しました。世界ジャンボリーは初めてだったというBさんは、東京での結団式後、7月30日に韓国に向けて出発しました。

 「特に過酷だったのは、やはり暑さです。水を確保するのも大変でしたし、日よけもなくて日差しが強かったです。初日と2日目は熱中症で倒れる子どもがたくさんいました」

しかし、運営側はすぐに対応し、水や氷などを大量に配給しました。また、会場の中に日よけのための緑のトンネルができました。

「それ以降はあまり問題に感じませんでした。運営側の改善努力には感謝しています」

男性は、世界ジャンボリーのだいご味である他国との交流も楽しんだと言います。

「毎日交流していました。いろんな国や隊のキャンプ地に行って直接交流や物を交換したりしました。みんなフレンドリーで楽しかったです」

米英などの先進国からの参加者は、会場の環境や運営の不備に不満を持ち、早期に撤退しましたが、日本隊は踏みとどまりました。

「私はあのままセマングムに残っていたほうがよかったと思います。寺に行くくらいなら、まだセマングムにいたほうがよかったかもね」

男性は、台風の接近によりセマングムを撤退した後、忠清北道丹陽の救仁寺で4日間を過ごしたことを振り返ります。そこではコロナウイルス感染症が発生し、食事や宿泊などのサービスも質素でした。また、他国との交流や文化体験などのイベントも中止や変更になりました。

「逆に撤退してからのほうが大変でした。コロナの患者が多く発生してしまって大変な状態になってしまいましたし、寝る場所も雑魚寝でみんなのパーソナルスペースがあまり確保されていませんでした」

男性は参加費が30万円ほどだったことを明かします。

「30万円を出した価値は撤退したことを考えたらないと思います。ただ、あのままセマングムに残っていたら、払った価値はあると思いました」

世界ジャンボリーは、参加者や関係者の視点や価値観によって、受け止め方が異なりました。しかし、どの視点から見ても、このイベントは成功とは言えないでしょう。韓国側は、この失敗から教訓を得て、次回開催時にはより良いイベントを実現できることを期待します。
【編集 : LF】

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