【コラム】それは犯人の「希望」の思うつぼでは? 韓国
Global News Asia / 2023年9月2日 7時0分
やられたら、やりかえさないと、自分の命が危険だ。論理的には正しい。
けれど昨今、無差別大量殺人犯の犯行の理由が「自殺しようとしたができなかった。だから大量の人を殺して『死刑』にしてもらおうと思った」というのが増えた気がする。死刑はすぐには執行されない。裁判を経て、法務大臣が執行の書類にハンコを押すまで命は守られる。近年の刑務所にはエアコンなどもあるようだし、重度の糖尿病など治ってしまうくらいのヘルシーな3食も出される。規則正しい生活をし、被害者への謝罪の気持ちを培うために、きちんとしたまともな宗教家とも出会える。また勘違いしたファンと獄中結婚もできなくはない。
今あった命が暴力的に奪われたのに、死にたいと犯行した犯人には限られたスペースで生きることができる。理不尽だ。時が流れれば、動画がSNSに拡散しているにも関わらず、えん罪支援者も出てくる。やった者勝ち。
そんな世界的風潮を憂いて、韓国では未差別殺傷犯罪が発生した際に、テーザー銃(殺傷能力の低い銃)などの発射を認めることにした。殺傷能力は低いが、打ち所が悪ければ…。動けない状態で確保した犯人は、精神病院に移送する。韓国の場合、外科的処置もできる精神病院があるということか。
それでも、精神病院は、刑務所よりは規則が緩い。もちろん、ドラマの見過ぎだけれど、入院中に薬剤を盛って、急死したことにもできなくはない…精神病院で扱っている薬はそういう効果も存在する。
頭がおかしくないと、刑務所に送られても、前記のように守られる。
でも、他人(警察)力を借りられないと死ねない犯人を、銃撃で殺してしまっては、相手の思うつぼだ。けれど、もう刑務所で守るのもいかがなものかと思う。
…仇討ち。日本にはすばらしい手段があるのだけれど。
最近では、首つりが死刑の方法なんて残酷すぎるという支援者も出てきたしな。最初に残酷なことをしたのは、だあれ?
【編集 : fa】
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