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カラマンシーの苗を植えると幸運が訪れる? フィリピンの不思議な慣習

Global News Asia / 2023年9月4日 10時0分

フィリピン・ダバオ市の建売住宅地「Granville III Subdivision」2023年9月10日撮影

 カラマンシーは、フィリピンでは日常的に使われる柑橘類の一種。小さくて酸っぱい果実は、料理や飲み物に欠かせない香り付けとして重宝されている。しかし、カラマンシーには、ただ美味しいだけでなく、ある不思議な慣習が関係していることをご存知でしょうか?

 カラマンシーは、マンダリンオレンジとキンカンの交雑種であると言われている。果実は直径約3cmほどで、緑色からオレンジ色に熟す。果皮は甘くて薄いのに対して、果肉は酸っぱくて種が多い。ビタミンCを豊富に含んでおり、風邪や喉の痛みに効果があるとされている。

 フィリピンでは、カラマンシーはcalamansiやkalamansiと呼ばれている。パンシット(麺料理)やシーシッグ(肉料理)などの料理にかけたり、ジュースやカクテルにしたり。特にカラマンシージュースは、冷やして飲むと暑い日にさっぱり壮快。また、カラマンシーのマーマレードも人気がある。

 カラマンシーは、フィリピンでは庭やベランダでよく栽培されている。しかし、それにはただ美味しい果実を収穫するためだけでなく、もう一つの理由があるのだ。それは、カラマンシーの苗を植えることで幸運が訪れるという信仰。

 フィリピンでは、カラマンシーの苗を家の入り口や窓辺、庭に植えることで、家族に良いことが起こると考えられている。カラマンシーの苗は四季を通して花や実をつけることから、四季柑(しきかん)や四季橘(しききつ)とも呼ばれており、一年中幸せが訪れることを象徴している。

 また、カラマンシーの苗は緑色やオレンジ色の鮮やかな色彩を持っている。これらの色は、フィリピンでは金運や健康運を表す色とされ、カラマンシーの苗を見ることで気分が明るくなり、ポジティブなエネルギーが湧いてくると信じられている。
【編集 : Eula Casinillo】

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