タイ産マンゴスチンの認知度向上・販売促進イベント開催ー駐日タイ王国大使館
Global News Asia / 2023年9月20日 8時0分
2023年9月19日、タイ王国大使館イベントホール(東京都品川区)で、タイ産マンゴスチンの新しい輸入規制制度が認められたことに伴い、タイ産マンゴスチンの認知度向上・販売促進イベントが開催された。
タイ王国大使館・農務担当官事務所・商務参事官事務所が共同で実施した。
シントン・ラーピセートパン駐日タイ王国特命全権大使は、タイ産マンゴスチンの新しい輸入規制制度が認められたことについて「熱処理をしなくなったことにより、本来の味とふわふわとした触感が味わえる。多くの日本の消費者にタイのマンゴスチンのおいしさを知ってほしい。」と話した。
また、日本の茶道で使われる香炉に柿の形に見える「柿香合」と呼ばれるものがあり、これは実はタイのサンカローク焼きでマンゴスチンを象ったものだそう。
数百年も昔から日本とタイ、そしてマンゴスチンで結ばれていたというエピソードも。
『マンゴスチンの生産、品質管理、植物防疫体制』について、農務担当のサコン・ワナセッティー参事官は、「タイのマンゴスチンは、生産面積第3位、生産量第5位のフルーツで、2月から10月まで出荷されている。これまでは、蒸熱処理での輸入を行ってきたが、2023年8月に蒸熱処理しない輸入が開始された。産地の指定や傷のない生果実のみを選果できる措置を行うことで品質の管理を行い、コスト削減と鮮度の保持が実現できた。」と説明した。
『日本市場におけるマンゴスチンの可能性』について商務担当のチャンタパット・パンジャマーノン公使は、「マンゴスチンは果物の女王と呼ばれ、味は個性的でとてもさわやか。低カロリーで抗酸化や免疫力を高める作用もある。生産地での視察も行い、タイ産のマンゴスチンは必ず人気になると確信している。また、タイ産のバナナはグロス・ミッシェル種で希少。マンゴスチンとともに日本でマーケティングを行い、ショッピングモールやスーパーなどで販促も行っている。一度食べれば確実に好きになってもらえるはずです。」と伝えた。
現在、タイ産の輸出先は93%が中国、香港などで日本は8位、この5年で日本への出荷量は多い時で100トン。今後年間1000トンを目指す。
蒸熱処理しないことによるコスト削減や輸送方法が変わることにより、マンゴスチンの価格が下がることが期待される。
試食会も開催され、マンゴスチンやバナナの他、マンゴスチンを使ったサラダ(ヤムマンクット)やココナッツのデザート(カノムウンマプラオ)、緑豆で作られたお菓子などが振舞われた。ヤムマンクットは目の前でマンゴスチンと赤玉ねぎ、唐辛子、カシューナッツなどを混ぜた作り立てが出された。
タイ産のマンゴスチンを近所のスーパーなどで気軽に買えるようになるのが待ち遠しい。
【取材/撮影 : 山口 理津子】
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