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【コラム】輸入卵が食べられない・台湾

Global News Asia / 2023年10月5日 6時0分

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 台湾では今年になって、卵不足が深刻だ。寒さや鳥インフルエンザなどの影響で自国生産量が落ち、高値になっていった。政府は安定供給のために3月から輸入卵の供給を始めた。

 しかしながら、卵かけご飯が食べられる安全な卵を供給できる国は、日本一択(もちろん、自宅飼育の鶏の卵なら、どこの国でも米さえあれば食べることは可能)。逆に、そうではない国の輸出の方が多いという現実。日本国内でも今年は卵不足で高値がいまだ続いているから、いくら友好国である台湾にだって安全な卵を輸出するには苦しいところがある。

 7月までの約5か月間、タイやフィリピン、アメリカやオーストラリア、ブラジルやマレーシア、トルコなどから、1億4000万個の卵を輸入した。だが、その3割に相当する5170万個が破損や賞味期限切れなどで廃棄処分になった。一部の国では輸出する時点で賞味期限の改ざんを行っていたという。

 この他の最初から食べられない卵の他に、洗卵や運搬の際に破損した卵が232万個。合計5402万個の食べられない卵のうち、たい肥にされたものも含め、消費者の手に渡る前に回収された。台湾政府の素早い対応に拍手を送りたい。

 そして、この責任を取って、日本の農林相にあたる農業部長が、責任をとって辞任した。この大臣は、生家が農家であり、事の重大さがよくわかる御仁らしい。

 日本では、卵が高値になっても大臣は辞めない。国会議員にしたら、1個単価が10円上がっても、卵は下々の食べ物だとなんら困らない。

 夏過ぎになれば、卵は安くなると言われているが、コンビニの10個パックは、360円程度…4個パックがなんと250円程度になった。一度上がったものは、下がることはない。日本では、あまり輸入卵を見かけることはない(加工品で使われていると推測される)が、台湾でも早く安全な卵が食べられることを祈る。
【編集 : fa】

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