【コラム】万国共通・夫は妻を堤防で殺したがるー韓国
Global News Asia / 2023年10月9日 6時0分
被害者になった妻には、もうちょい頑張ってほしかった、自分の命のために。
よくある話だ。
妻が邪魔になった夫が、妻を海に突き落として殺す。妻が間違って落ちた。自分は助けようと思ったのだけれど、無理だった。そこで涙一粒。20世紀ならば可能だったかもしれない犯罪。
防犯カメラは一部始終を見ていた。突き落とした瞬間から、おぼれてもなお助かろうとする妻に、夫は石を投げつけた、何度も。妻は水死だったが、東部には投げられた石の跡である痣と血痕が残っていた。
夫は逮捕されても、妻とキャンプに来た。釣りをしようと思って車に用具を取りに行っている間に妻がおぼれていた…お決まりの言葉を並べて、捕まった。
昭和の時代、筆者の父親が、非常に興奮した様子で週刊新潮を持って帰ってきた。週刊新潮には名物連載の黒い事件簿というちょっとエッチなページがある。事件簿だから、なにをしている描写はいらないと思うのだが、そこがエッチな購買力になる。
その1冊の黒い事件簿には、仙台湾に妻を突き落として殺し…たと思って愛人と帰る夫のお話が載っていた。殺したと思った妻は堤防にばれないようにしがみついて一命をとり止め、夫と愛人が逮捕された。そんなストーリー。この連載の登場人物の名前は限りなく実名に近い。
「こいづ(犯人)、お母さんのお見合い相手の〇山〇夫じゃないか。俺は浮気するけど、お母さんを海に投げで殺さねえ。俺と結婚して幸せだったべ」。
母は「んだ、んだ、ひどい人だね」と見合い相手だと認めた。
妻の見合い相手の名前を憶えていた父と、見合い後断った相手の妻の名を知っていた母。逆に恐ろしい夫婦だなと思った。
浮気はするけど、殺さない。ナイスだ、お父さん。
今回投石のために亡くなった妻には、もうちょい頭を働かせてもらいたかった。夫に自由な未来など21世紀ではないのだから。
【編集 : fa】
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