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【コラム】ペットも24時間闘えますか、か? ・韓国

Global News Asia / 2023年10月25日 11時0分

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 栄養剤…コンビニのドアの左正面にだいたいある冷凍ショーケース。その中には、栄養ドリンクの類がたくさん並んでいる。栄枯盛衰の世の中、あれも固定位置をキープするために、出入り業者は大変なんだろうなと思う。そんな栄養ドリンクで24時間戦えますかといったら、闘えない。効くまでに1時間、頑張るアシストをするのに1時間、排せつに1時間。3時間で体内から消える。もちろん多くの糖分は体に残留させたまま。二型糖尿病の人はだいたいドリンク中毒だったりする。筆者もその一人だった。

 さて。韓国では、人間の栄養剤だけでなく、ペット用の栄養剤市場が活気づいている。今や「伴侶犬」と呼ばれるお犬様にも栄養を与えなければならないですよという商売か。市場規模は、約25億円だそうだ。

 ペットも高齢化する。犬の場合寿命は15年から20年ほどと言われ、犬が認知症告知される場合もある。飼っている人間が若ければ、そんなに切実に感じることもないだろうが…心を癒すためにペットを飼っている中高年からすると切実だろう。自分も足腰目の衰えを感じているからだ。

 犬用ドリンク。目や関節健康用サプリ。乳酸菌やプロバイオティクス成分を含んだ子犬や猫用栄養剤。消化改善や体重維持に特化する乳酸菌製品、etc.。

 これは製薬会社の方を取材したときに聞いたお話だが、動物病院には人間のような健康保険制度はない。料金も失礼だが言い値だ。
薬もフィラリアなどの特別なものを除いて、賞味期限の切れた人間の安定剤や鎮痛剤、胃腸薬などを安価で卸しているとのこと。それを動物の体重に合わせて、病院独自で配合して飲ませる。だから、薬価は「高い薬使いました」は嘘だと教えてくれた。真実のほどはわからない。

 人間で安全なものを、ペット用のパッケージに入れる。それだけで、臨床もなく作ることができるのだ。
またそういう簡単さに、自治体の飼料管理法上の必須成分が入っているものを製造すると申告すれば、安易にペット業界の一員になれるのが韓国だ。

 ペットにファイト一発は必要だろうか。散歩のためにグルコサミンは必要だろうか。よく見えるようにブルベリーは必要だろうか。

 これは韓国だけに言えることではなく、日本のペット市場に似たような状態だ。その国の言語を話さないからペットは、飼い主の与えたから大丈夫という自己満足の上に成り立っている産業でもある。
【編集 : fa】

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