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【タイ】セブンイレブンが店頭の野良犬にワクチンを接種

Global News Asia / 2014年9月3日 19時33分

タイ名物ともなっているかのようなコンビニ前の犬たち。

 2014年9月2日、タイメディアによると、大手コンビニエンスストア(以下、コンビニ)のセブンイレブンが、店頭にいる野良犬にワクチンを接種する、と発表した。

 タイを訪れると、コンビニ入口で寝そべる野良犬をよく見かける。一部では店のマスコット的な存在の犬たちは、タイ人の施しによって毎日餌を与えられ、悠々自適に過ごしている。
 
 仏教徒の多いタイでは、他者への施しは徳を積む尊い行為として実践されている。路地にたむろする犬や店頭に寝そべる犬たちにも誰かしらが必ず餌を与えている。

 また、Facebookには、セブンイレブンの犬たちというコミュニティーもあり、愛犬家たちの注目の的になっている。

 しかし、会社としては、顧客の出入りに邪魔となり、犬嫌いな人は入店を避けるという問題を以前から抱えていたのも事実だった。そして、ついに親会社であるCPグループが状況改善を始めた。

 CPグループの調べによると、タイ全土約7900店舗に約1000頭の犬たちが確認された。それらについて、CPグループでは、狂犬病などのワクチン接種を、慈善団体などと共同で実施していくという。

 単に店頭から排除するのではなく、顧客の安全と犬たちへの施しをかねるというタイならではの方法が取られることは、タイ市民の間に好感を持って歓迎されているようだ。
【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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