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【フィリピン】我が家のマンゴー農園、ミンダナオ島オサミス

Global News Asia / 2023年10月22日 18時0分

収穫したマンゴーの40%は土地のオーナーの取り分になります。収穫した時は未だ青い実です。

 2023年10月22日、2011年に購入した我が家のマンゴー農園は、約13,700平方メートルの土地に70本が植えられています。土地の値段は140万ペソ(約420万円)でした。田んぼ、畑などは住宅地から比べれば格安です。因みにオサミス市で購入した住宅地は300平方メートルで260万ペソでした。

 マンゴーの木の管理はエージェントにすべて任せています。オーナーはエージェントに管理費を支払うのでなく、マンゴーの収穫分を分け合う事で対価を支払います。オーナーの取り分は収穫の40%で取り分が少ない分、様々なリスクを回避できオーナーは収穫までの3ヵ月間を待つだけなのです。

 マンゴーの木は肥料をスプレーしないと開花が出来ません。開花できても少ししか花が付かないのです。また、スプレー無しだと実が落ちてしまいます。マンゴーの木は人とのつながりが深いと言えます。

 花を咲かせたい時にエージェントが木の様子を見ながら、YaraLiva TROPICOTEという硝酸カルシウムの肥料を2回に分け木にスプレーします。肥料を散布した後2日間は雨が降らない必要があり、雨が降ってしまうと開花に失敗してしまいます。

 開花しても大雨や大風、鳥の被害などで花が全滅する事も有り、自然相手の難しさが有ります。開花後小さい実が付いたところで、虫よけのスプレーを3回ほど施します。そして実が親指程に成長したところで、1つ1つの実に新聞紙で作った袋を被せて成長を待ちます。袋は虫からの被害を防ぐためです。

 収穫まで3カ月がかかります。収穫はエージェントが木に梯子をかけて登り、かごの中にマンゴーを入れていきます。細い枝も有り危険な作業ですが、全て収穫していきます。そして収穫したマンゴーの袋を取り外し1つ1つ傷みが無いかチェックして箱に入れます。

 我が家で収穫したマンゴは地元のマーケットへ納品されます。マーケットでは1Kg4個が160ペソから180ペソで売られています。シーズンなどで値段は変動しますが日本から比べると格安です。
【執筆 : オサミス市在住13年目・上野浩一】

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