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【フィリピン子豚の丸焼き】レチョンバボイ・ミンダナオ島オサミス発

Global News Asia / 2023年10月28日 9時0分

自宅の新築祝いのパーティーに用意されたレチョンバボイ

 2023年10月28日、フィリピンでパーティーやお祝い事などで必ず出て来るのが「子豚の丸焼きレチョンバボイ」です。

 レチョンとは丸焼き、バボイがブタ。それでレチョンバボイ(lechon baboy)です。またニワトリの丸焼きはレチョンマノックと呼ばれてレチョンバボイと共に庶民に親しまれています。

 レチョンバボイはクリスマス、誕生日やお祝い事などで食卓に上がる定番料理です。

 調理済みのもので5000ペソから8000ペソで20キロから25キロのものが売られていて、街中でいつでも購入可能です。

 生きている子豚は生後2カ月から3ヵ月で30キロから40キロに成長している物が使われます。取引価格は6000ペソ程度で、様々な家庭で育てられていますが専門の業者からも購入可能です。

 オサミスの平均月収が10000ペソ程度ですから高価なのですが、皆楽しみにしています。

 我が家ではいつも生きている子豚を購入してきて庭で下処理を行い焼いています。体毛を綺麗にそり落とし、お腹を開き内臓を取り出します。血液を洗い落とした後、お腹の中に香草、レモングラス、ペッパーの葉、塩、Magic Sarap、味の素などを入れていきます。

 取り出した内臓は無駄にすることなく、フィリピン郷土料理パクレイ(Paklay)や内臓と血を使ったディヌゴアン(Dinugoan)という煮込み料理に使われます。

 レチョンバボイは炭火または薪で4時間程焼きます。下処理も含め男性の半日仕事です。

 焼かれたレチョンバボイはパーティー会場に運ばれ、一気に盛り上がります。食卓に乗った後は各々が包丁で切り分けていきます。

 皮はパリッ、カリカリになっており皆のお気に入り。脂がたっぷりのった肉はとてもジューシーでバナナケチャップやビネガーの醤油をつけて食べます。ちょっとグロテスクな写真もご紹介しましたが、庶民に親しまれれているレチョンバボイでした。
【執筆 : オサミス市在住13年目・上野浩一】

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