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【コラム】リクルートファッションかよ! 中国

Global News Asia / 2023年11月3日 14時0分

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 就活にしても、お受験にしても、どうにもこうにもみな似たようなスーツに、似たようなヘアスタイルで挑むのは、市場の怠慢なのだろうか。個性もへったくれもない、そこには。
といって、私は人と違うと突飛ではないにしても、普段よくある相手に不快感を与えないファッションで面接に臨んでも、協調性がないと思われるだろう。ああ、自由な服で受験できる昭和という時代に生まれ生きてよかった。

 中国では「結婚に適した」ファッショントレンドがある。どうしても結婚しなければならない時代ではない。結婚は、やはり男性が主導権を握る世界である。結婚してまま立場が変わる場合もなくなはいが、夫の稼ぎだけで食べていくとなると女性は下手にならなければならない。
家事もこなし、子育てもワンオペ…ここに夫の世話もとなると、もう下僕だなと感じる女性も多い。

 子どもは精子を買って人工授精で産めば夫は必要もない。キャリアも捨てることなく、稼いだお金でベビーシッターと家政婦を雇えば生活は回る。中国にもそんな女性が増えてきた。

 「結婚に適した」ファッションは、男にこびへつらう、男たちがいかにも喜びそうなコーディネートで、SNSのインフルエンサーたちが作り上げたものだパステルカラーのメイクと控えめで清楚なファッション。このインフルエンサーたちを焚きつけたのは、少子高齢化に頭を悩ます政府だったりする。

 けれど、革新的な女性たちは逆を選択している。ことごとく「結婚に適さない」ファッションに身を包むようになった。そんな自分をSNSで発信していく。運動も買い物も大好き、誰であろうと議論もいとわない。自分が一番大好き。
そして「経済的に自立して、お金持ちになれば、男なんか必要ない」とまで書き込んでいる。

 リクルートファッションのような定番ができるということは、そうなりたくない人は逆を行く。結婚など愚か者が選ぶこと。斯くして、中国の少子化はますます進む。よけいなこと発信しなきゃよかったのにね、国家予算使ってまで。
【編集 : fa】

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