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【コラム】北朝鮮の冬服泥棒は必死のサバイバル、日本も暖房費を浮かせるために図書館に通う人が増加

Global News Asia / 2023年11月24日 7時0分

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 2023年猛暑だった年、秋がほとんどなく、いきなり冬が来た感じだ。それは北朝鮮でも同じことで、11月現在もうものすごい寒さだ。場所によってだが、1月にはマイナス4.7度が当たり前になり、将軍様がいると思われる平壌はマイナス5.4。

 そんな冬の北朝鮮で「洗濯物泥棒」が重罪に科せられる犯罪の一つになっている。「下着泥棒」ではなく「洗濯物泥棒」だ。下着など盗んでもちっとも暖かくはならない。北朝鮮とて変態はいるだろうけれど、主に盗まれるのは冬服だ。もう古い、テカテカだ、ボロ継ぎしてあるものでも、外に干したままにしていると、ごっそりやられる。

 それを着る人もいなくはないが、たいがいは古着市場に売られるという。特徴のあって持ち主が特定できるものでも買取は行われる。あまりに個性的なジャンパーなどは、綿が取り出され、無難な余り布で新しく仕立てられる、これはもう新品の価格になる。

 その古着の販売価格は、儲けをかぶせなければならないから、売値よりはもっと高くなる。コロナ渦前との単純比較だが、前は1万円ほどで買えたものが、今は安いものでも2万円からになった。

 しかし…日本において、暖房環境が北朝鮮よりはましだが…少なくとも筆者は5年に1回1万円程度の寒冷地仕様の防寒コートしか買えない。2万円なんてとんでもない。それでも、買えている方。以前は7000円ほどだったユニクロのダウンジャンバーが13000円ほどになった。アメリカのユニクロでは同じものが2万円するとも聞く。

 物が高くなったから、買えない。買えないけどほしいから、洗濯物でも盗んで転売して、買える価格まで窃盗を続ける。そして捕まったら重罪。日本には窃盗罪はあるが、そこまでは切迫していない。だが、気軽にコートを買える経済ではなくなっている。

 北朝鮮の必要に迫られてはわかなくはない。しかし、日本もその日がいつ来てもおかしくないような気がしてならない…暖房費を浮かそうと(これは冷房費を浮かそうと同じ)市役所や図書館などの営業時間にずっといる人も増えているのだから。
【編集 : fa】

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