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【コラム】正しい救急車の使い方を決めようじゃないか

Global News Asia / 2023年12月4日 7時0分

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 韓国の消防署はとても優しい人たちが勤務している場所ではないだろうか。この8月、119番に救急車出動要請の電話が来た。「熱と鼻水がつらい。これはもう病院に緊急に行くべきだ」という内容だった。しかし、救急車到着は、30分後と指定してきた。理由は「シャワーを浴びて、きれいにして行きたいから」。
正直救急車を呼ぶ際は、シャワーなど浴びている体力がない時だ。シャワーを浴びることができるのならば、タクシーを呼んで自力で行けるではないか。

 その30分で少なくとも救える命がある。

 その日は暇だったのだろうか。30分後に救急車は到着した。要請した韓国人は「まだ洗っているところなので、今は出られない」とさらに待たせた。10分後自力で歩いてきて、自宅内部に救急隊は入れなかった。
輸送している間、タクシー替わりではないなど、正しい救急車の使い方を一人の救急隊員がこんこんと説明した。

 すると、「病人に親切ではない」と何度かクレームの電話が消防署に入り、説明した隊員は警告処分を受けた。あまりのショックに、ストレスで入院もした。

 この事実を知った消防の労組が、警告処分の取り消しを求めている、確かに。

 日本でも、夜間救急で早く診てもらうために、だけど、ご近所に救急車利用を知られたくない「急病人ではない人」が、消防署までタクシーで行き、救急車に乗る事例がある。タクシードライバーに聞くと各地でよくあるらしい、経済は少し回るが。

 世界的に、正しい救急車の使い方を決めようじゃないか案件を、めずらしく韓国が出してくれた。消防署は、過酷な仕事のわりに給料が安い(高くてもやりたくない仕事内容でもある)と、せっかく公務員になれたのに、若者の離職率が高くなっている。
【編集 : fa】

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