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藤森 義明会長 日本オラクル株式会社 国連が推奨するSDGsに「人間」と「豊かさ」で貢献

Global News Asia / 2023年11月30日 15時15分

藤森 義明 日本オラクル会長 (左)、パーソナルナビ 漆沢代表取締役(右)

 2023年10月30日、日本オラクル株式会社の取締役会長、藤森 義明(ふじもり よしあき)氏をゲストとして迎えた上場企業特別講義が銀座オフィスで行われた。

 藤森氏は、2018年3月22日にアメリカに本社を置く外資系IT企業の「日本オラクル株式会社」の取締役会長に就任。藤森氏は、LIXILグループや米ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)の日本法人で会長を務めるなどの経験を持ち、数々の功績を残す日本を代表する経営者のうちの一人である。

 今回の上場企業特別講義のテーマは、『トップ経営者が語る光(成功)と影(ハードシングス)』。主催の株式会社パーソナルナビ 漆沢代表取締役がファシリテーターを務め、ゲストと対談形式で様々な角度から築き上げたキャリアについて話を聞いた。当日は、多くの経営者を含めた50名を超える参加者が会場に足を運んだ。

 まず、漆沢氏は、現在に至るまでに数々のキャリアを築き上げてきた藤森氏に、30代でステージを日本からアメリカに移したその理由と当時の状況について聞くと「アメリカでアメリカ人と戦い、勝ちたい」という想いを胸に、日本の大手商社から、当時“世界で最強の会社”と呼ばれていたゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)への転職を決めたという。日本GEに入社して3年目の38歳のとき、当時の米GEのCEOを務めていたジャック・ウェルチから、グローバル規模の医療機器の一部門を一任するジェネラルマネージャーという役職を任された。想定外の規模の仕事に対しても常に前向きな姿勢で取り組み、邁進し続けた結果、2008年に日本GEの会長兼社長兼CEOへの就任を果たした。

 続いて、漆沢氏が「日本と海外の人財教育の違い」について尋ねると、藤森氏は「日本にはリーダーやリーダーシップについての教育が海外ほど浸透していない」と答えた。藤森氏はアメリカで学んだ「リーダーシップ教育」の中で、地位を持たずに影響力をもって人を動かすのがリーダーだと学び、この学びから、100人いる組織なら100人全員がリーダーであるべきだという考えを得たという。

 最後に、参加者からの質疑応答の時間が設けられると、20代女性から「若者が夢を持てる社会になるためにどのように声をかけたらよいか」という質問があがった。藤森氏は、「夢を言葉に出して語る場を作ることが有効ではないか」と回答し、現在の日本は「夢を持てない社会」ではなく「夢を語らない社会」になっているという課題についても言及した。質問者が多く、30分を超える質疑応答となったが、質問者一人ひとりに対して丁寧に対応する藤森氏の姿は非常に印象的だった。

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