【コラム】妻だって、違う意味で犬が好きかも・韓国
Global News Asia / 2023年12月24日 7時0分
韓国の尹錫悦大統領の妻は、犬食に大反対の立場をとっている。この妻の夕食は大統領自身が作っている想定になっているので、(食べたことないからわからないが)似たような肉のの名前を使って、犬じゃない犬じゃないとごまかしたりはしていないだろう。
そんな大統領にトンだ味方が出現してしまった。食用犬飼育農家の団体・大韓育犬協会生存権委員会が、「大統領になれたのは誰のおかげだと思っている!」と声明文を出したのだ。
いわゆる(伴侶)犬と、食犬は別のものだと、選挙中の尹氏は主張し、委員会が熱烈な運動を展開し、少なくとも50万票を集めた。対立候補とは、24万7077票差。この50万票がなければ、違う政権が今の韓国にできていたかもしれない。
なのに、尹政権1年7か月目の国会では「犬食用禁止特別法案」が立法化されようとしている。
「選挙活動中、何度も何度も話し合って、尹氏の意思を確認した。なのに、今更使い古した履物のように捨てる方向で話が進んでいるのは、おかしい」。ご説ごもっともだ。本当に、50万票をかき集めたのならば。
今も1000万人の国民が食べている(韓国の人口は、約5163万人で、5人に1人は食べている計算)そうだ。国民の食文化を守ることと、食べる権利を奪うことは、犬育農家が賠償金をいくらもらったとしても許されることではない。
麻薬のように犬の肉を食べて、食犬肉以外の犬にも手を出すようになったら社会問題だが、犬肉を食べ滋養になり健康を取り戻す人がどんなにいるか、歴史を見ても実証済みだと、農家の怒りは収まらない。犬肉は、とても消化がいいそうだ。禁止したとて、消化が良い=排泄が早い=検査に引っかからない=法を犯しても食べる人は減らないとまで言い切る。
夫と妻の食の嗜好が違うのはよくある話だ。尹大統領が60代にしても意外と若いお肌をしているのは、犬肉のおかげかもしれない。妻の反対運動は国民に向けてのフェイクかもしれない。
ここでな、大統領として、伴侶犬として犬を食べない有権者を大切にするのか、犬を食べる庶民を大切にするのか、支持率にもかかわってきそうな案件である。
【編集 : fa】
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