【コラム】患者は治療のために手術室に入ったはずだが・中国
Global News Asia / 2024年1月10日 8時0分
白内障手術を筆頭に目の手術に対して筆者は、異常なくらい恐怖を抱いている。いくら麻酔が効いていて、さらに視界不良といっても、目にメスが刺さるんだぜ。怖い、怖い怖い。
嬉しそうに「今度白内障の手術するの~!」とおっしゃる高齢者にはもう尊敬の念しかない。命知らずの兵と呼びたいくらいだ。基本日本での手術は安全です。
こと中国になるともっと怖いことが起こる。患者は82歳。年齢からしてちょっと認知が入っている可能性も否めない。医師が静かにして黙ってと言っても、黙らない症状があったら、無視して手術を決行すればいいだけのこと。
医師は、この黙らない高齢者にむかっ腹がたった。手術前に違う案件でイライラしていたのかもしれない。麻酔が効いておらず本当に痛かったのか、高齢者特有の口癖だったかはわからない。この医師は痛みの緩和措置をしなかった。そればかりか、患者を殴った。
白内障の手術は、失敗がママあるものだ。入れたはずの水晶体レンズが、固定すべき位置に定着せずずれることもある。手術用顕微鏡みたいなものも使用しての手術だが、終わった瞬間にずれる場合もある。
だから、術後は絶対安静。お線香など煙も厳禁。風呂もダメ。力仕事もダメ。1週間やってはいけないことが書かれているプリントが渡される…「ストーブの解体」は書かれておらず~絶対安静の場合やっちゃダメと普通は理解できるが、筆者の母はやらかして左目をダメにした。
つまり、術中に殴れば、定着どころではない。医師は、この高齢者が頭部と目を手で触ろうとしたとしているが、だと家族に拘束の許可をもらえばよい。てか、全身麻酔ならまだしも局所麻酔の患者を殴るって、中国ではよくあることなの? 。
この医師、院長だった。責任をとるため、医療行為は停止され、病院代表は免職になった。
たった一発で片方は公職を無くし、片方は目が不自由になる。なおさら目の手術が怖くなった。なお、白内障の手術は、失敗したからまたやりましょう! って気軽なものではなく、次は何年か後か一発勝負的な怖い手術だ。ストーブ解体もダメね~段ボールをまるぐのもダメだな。
【編集 : fa】
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