【コラム】じいちゃん、ちゃんと便所行けよ！ ・韓国

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　この事件、いや変態行為は、午前中、つまり真昼間に行われた。路線バスがいつものように走っていた。このバスは、駅から大きな病院に行く客が基本乗るもの。診察も終わって、また駅に向かい、バスに着き、若い女性一人以外、全員降りた。普通、駅が終点だったりするが、巡回だと同じルートを休みなくバスは走り続ける。

　だがこのバスがわずかな時間は止まったままだった。

　おじいちゃん運転手が紙コップをつかんで、バス後方に移動した。女性は不信に思ったが、たくさんの客の忘れ物などを確認しているのだろうと思った。

　「後ろ見ないでね、お嬢さん」という声に続いて、ちょろちょろと、水が出ているような音がした。女性は確認したかったが、バスの中は二人きり、中からとっさにとは開けられない。不自然な短時間が流れた。

　おじいちゃん運転手は、多くの韓国人がするように、窓から自分の排泄物である尿をコップごと捨て、運転席に戻ってきた。

　次のバス停まで無言は気まずかったのか、運転手が変態だったのか。「あなたはどこに住んでいるの？」と声をかけ始めた。彼女は黙っていた。けれど、彼女は意を決して「今なにしていましたか」と聞いた。「…はずかしいこと」運転手は含み笑いをして彼女を見た。

　彼女は、戸が開くのならば、怪我をしても窓から飛び降りたかったという。降りる予定でもないバス停で降りて、市役所と警察に連絡を取った。

　しかし、「ここは田舎だよ、あたりまえださ」とか「我慢できなかったんだから許してやりなよ」的な運転手擁護の言葉しか得られなかった。

　バス会社だけは、運転手の謝罪の気持ちとして、反省文を渡しただけだった。

　見せながら排尿をしたわけではない。後ろ見ないでねと注意もしている。わいせつ物陳列罪も公然わいせつ罪にもならない。コップが見つかってDNAも合えば、軽犯罪で問うしかないが、コップが見つかることは奇跡的なことだ。

　巡回バスとはいえ、乗客が辛抱たまらんになったら、行って帰ってこられる時間の余裕をもってバスダイヤは作られている。だと、運転手にもそれは適応されてしかるべきだ。ただ、なんでコップを用意していたか…常習犯なんだろうなあ。加齢で頻尿にもなるし、なんならリハパン穿いて仕事したらいいのに。実に韓国らしい。
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