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【在チェンマイ日本総領事館】クンユアム町に多目的消防車の支援を決定

Global News Asia / 2024年2月21日 18時0分

 2024年2月21日、在チェンマイ日本総領事館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力で「メーホンソーン県クンユアム郡クンユアム町消防車整備計画」への支援を決定し、樋口惠一総領事とジャムロン・ジノーペン・クンユアム町長との間で署名式を行った。

 クンユアム町は、メーホンソーン県の中心地から南へ67キロ離れた山岳地域に位置する人口3,541人、面積は5.09㎢の町。同町の住民は山水を生活用水として使用しているため降雨量の影響を直接受けやすく、特に乾季には深刻な水不足に直面している。

 さらに、同町周辺の自治体は消防車を所有していないか、旧式の消防車しか配備されていない。同町は近隣4地区自治体からの消火・給水出動要請にも積極的に応える地域的役割も担っている。しかし、同町所有の多目的消防車は3台全て老朽化が進んでおり、エンジンの性能の低下や、修理不能な水漏れが起きている車両しかない。同町では火災・干ばつ発生時における消火・給水体制の強化が喫緊の課題となっていた。

 この状況を改善するため、クンユアム町に対し、7000ℓ水槽付多目的消防車整備にかかる総額3,025,000バーツ(約1150万円)の支援を決定した。現在同町が所有する20年使用した消防車3台に加え、消防車1台を追加整備することで同町の消防対応及び給水能力の向上を図り、同町民及び近隣地区住民の安全・安心な暮らしに寄与することが期待される。

 終戦後約7000人の日本兵がマラリアなどで死亡し埋葬されたメーホンソーン・クンユアムには「タイ日友好記念館」がある。タイと日本の歴史を伝えるため、2006年にメーホンソーンの南、クンユアムに建てられた記念館。

 第二次世界大戦当時の日本軍は、クンユアムをビルマ戦線へ向けた重要拠点とし、食糧調達、道路開拓などに従事していた。日本軍はクンユアムの人々から歓迎され、駐留時には一緒に道路の整備を行った。深い友好関係が築かれていたことが、当時の資料からもうかがい知ることができる。

 記念館の館内には、日本語ナレーションでの映像による解説や、展示物の日本語表記もあり、タイと日本の歴史的な関係を学べる親日的な施設。
【編集 : af】

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