【タイ】ミャンマー人労働者の8割以上が帰国を望む

Global News Asia / 2014年9月9日 15時44分

出稼ぎが長くなるにつれ、タイ生まれの子供たちも増えている。中部北部の国境地域や南部で、タイ人とミャンマー人が席を並べる学校も多い。

 2014年8月6日、タイメディアによると、ミャンマーに関するタイの研究機関の調べで、北部で働くミャンマーからの出稼ぎ労働者のうち、83%が近い将来に帰国したいと考えているという。

 ミャンマーと国境を接するタイ北部には多くのミャンマー人労働者が居住している。2014年3月と4月に実施された調査では、回答者のうち94%がミャンマーのシャン州から来ていた。

 研究機関では、ミャンマーの民主化プロセスが動き出した2011年からミャンマー国内の動向について調査研究している。

 今回発表された調査結果では、回答者のほとんどが今後3〜4年以内に自分の家に戻ることを計画しているという。しかしまた、多くがそのタイミングは、個人的な事情よりもミャンマーの状況によると述べた。

 また、留学生として来ている若者たちは、在学中に、より多くの知識を得て、卒業を最優先に考えているという。しかし、彼らが最優先で国にしてほしいことについての回答は、20%は低いインフラの整備。14%が平和と自由の保証、そして、11%が違法薬物や人身売買の問題をあげた。さらに教育制度や経済環境、公衆衛生について取り組むべきだと述べていた。

 2010年に行なわれた選挙後に、国は良くなったかとの問いには、75%が変わらない、22%は少し良くなった、3%がかなり良くなった、と回答している。

 住んでいた地域の状況は良くなったかの問いには、55.5%は全く変わっていない、25%が少し良くなった、と回答した。

 今すぐに帰国するとしたら安全だと思うかとの答えは均等に分かれた。現在のミャンマーの状況が良いとの認識が多くないにも関わらず、55.5%が帰国後には幸せになると考えている。

 そして、約半数がミャンマーの改革はこのまま継続され、時間とともに状況が良くなると確信しているようだ。

 タイで働いているミャンマーからの労働者は推定で約400万人と言われている。その多くが、この調査結果と同じように、数年後にはミャンマーに帰ることを望んでいる。

 前政権時にタイ全土で最低賃金が均一化されたが、それよりも以前から製造業のみならず、飲食店などでも人手不足が続いている。その状況に賃金の均一化が拍車をかけ、タイ人労働者が仕事をえり好みしやすい状況だ。

 バンコクでも多くのミャンマー人労働者が住んでいるが、売り子やメイドなど元々はタイの地方出身が多かった仕事分野に彼らの姿が多い。
 
 メイドとして働き、流暢なタイ語を話すあるミャンマー女性は、あと3年働いたら国に帰る、とかねてから明言していて、いくつもの仕事を掛け持ちしている。

 勤勉と言われているミャンマー人出稼ぎ労働者が、祖国の労働環境や賃金が上がれば、大挙して帰国するだろう。タイ政府は、その状況を想定して早急に対策を建てる必要がある。

【翻訳/編集 : そむちゃい吉田】

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