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【コラム】安楽死させるはずが苦しむ犬たち・韓国

Global News Asia / 2024年5月23日 19時0分

 とても恥ずかしい話だし、ひどい話だが、日本でも飼えなくなった犬は保健所に引き取ってもらい、麻酔などを施し安楽死させてもらう。飼い犬だけでなく、いわゆる野良犬(地域犬、サクラ猫とは別)もまた然り。

 伴侶犬が法律で認められたり、食犬が法律で禁止されたり、今年になって犬関係で目まぐるしい動きを見せている韓国。その韓国でもまた、飼えない犬や野良は、動物保護センターに引きとられる。約10日間、養子縁組や譲渡など広告で国民に知らせられて、なんとか生きられる方法を模索するそうだ。だが、引き取り手のいない犬は出てくる。その先は、センターでも無尽蔵に育てられるわけもないので、安楽死処分になる。獣医の手で麻酔を打たれ、小さな一つの命が消えていく。

 ところが、2024年4月中旬、とある日の午前中だけ37匹に対して麻酔をせず、死に至らしめた。殺すことを依頼された獣医は、センターが麻酔をしなくてよいと認めたとしているが、真偽は明らかにされていない。ただ、37匹の犬たちは、苦しみの中で命を終えたということだ。だったら、闇の献血犬にされたり、食犬になったり、他の使い道のある死を犬は望んだかもしれない。

 伴侶犬なんて制度を設けても、犬の肉を日常的に食べるというDNAがある国はなにも変わらない。麻酔をしないで犬が殺されるなんて、この日だけではないだろうと推測できる。次は、韓国に生まれず、犬に生まれないことを望む。
【編集 : fa】

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