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ぼんやりと座禅には共通点があるような・韓国

Global News Asia / 2024年6月5日 12時0分

 今年で10年目の「漢江ぼーっとする会」が炎天下の中開かれた。

 ポケベルが出てガラケーが出て、スマホが出て、これら機器が使える地球上の人間には、ほぼアリバイがなくなった。絶えずだれかと繋がっていなければ、存在意味がないとでもいうように、リアルでもバーチャルでも「孤」になることは難しくなった。
同時に、「休みなにしていたの?」「ぼーっとしてた」と言ったとしても、本当に「ぼーっと」することはおそらくない。
それらを逆手に取ったイベントである。

 スマホや時計は使用禁止。隣の人との雑談も禁止。居眠りしたり、(ほほえみ以上の)笑いも禁止。ひたすら、ぼーっとする。
ぼーっとしていると眠くなったりする。その際はマッサージでキツイひとツボが利用できる~施術者との会話は厳禁。
水分補給や送風は許される。

 アトランダムで心拍数をはかられ、もっとも安定している人(肉体的な意味)。観客が見て「すごくぼーっとしている」と認めて投票された人。そこが勝敗の基準になる。

 約80組、120人が、1時間半、ぼーっとする戦いに挑んだ。

 ぼーっとするということは無になることではある。それは、禅宗の座禅にも近いものかもしれない。すべてが空。

 ぼーっとしていていいと言われて、心を空にすることは可能だろうか。ヨガでその境地になると語る有名人もいるが、それは自分にしかわからない。

 ぼーっとするのも、また名芝居とも言えなくもない。今回、フリーアナウンサーの女性が優勝した。なお、2023年には東京でも開催されたとのこと。もっといいお日和の時期に開催してほしいなあ。

【編集 : fa】

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