どこの国でも万引きの知恵絞り・韓国

　名前を聞いたこともないが偉いらしい人の犯罪は意外と報じられないが、毎日のように、万引きや無銭飲食でつかまった庶民のことはニュースになる。十分にお金を持っていたり、何も買えないほどの小銭だけだったり、懐事情は様々だけど。
コメント欄でひどいくらいに叩かれるのが、高齢者の万引き。前頭葉側頭葉型認知症だと、万引きしている自覚もない症状の一つが万引きだったりする。でも叩かれる。アメリカじゃ貧困対策として、少額の万引きは捕まえても直ぐに放免している州もあるそうだ。韓国はそこまで大らかじゃない。
　
　韓国ソウルのスーパーマーケット。レジには、日本円にして2万7000円ほどの大量の商品が置かれていた。韓国のスーパーの売り場事情はよくわからないが…日本だとタバコは、レジそばに置かれ、年齢確認とセットなんだけどな…会計時に韓国人が「タバコもほしいんだ」と言った。もしかすると、レジそばのタバコ置き場にないタバコを指定したのかもしれない。ここで、未会計の2万7000円分を持っていくのは、万引きの初心者。
店員さんがタバコを持ってきた。犯人は、タバコとカップコーヒーは軽いので今持っていくが、残りは宅配をしてくれと言った。お金は配達時に払うと言った。…タバコとコーヒーだけが欲しい万引きだったのか。
2万7000円も買ってくれるお客さまは、今時貴重。配達先の書かれた連絡先を、お金の代わりに受け取った。

　犯人さんは、なぜかダッシュでスーパーを出た。
そのダッシュの仕方に引っかかった店側、万引きGメン木の実ナナみたいな専門家もいたかもしれない。すぐさま、配達先の住所の真偽を確認したら、そんなところはなかった。そしてたまたま巡回に来ていた警察が、外に出て車の陰の死角にいた犯人さんをスピード逮捕した。

　やっぱり、タバコとコーヒーが欲しいために、2万7000円分のレジかごを用意したのだ。めんどくさい万引きしている感もある。

　これから、病気でない方の万引き犯は、知恵の絞り出し合いの時代になるかもしれない。
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