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友人の貯金は俺のモノ 中国・マカオ

Global News Asia / 2024年7月8日 12時0分

 善意というか、もらった方が迷惑かもしれないが、天涯孤独の筆者の微々たる貯金が、死後すぐに現金化できるように、親友二人に暗証番号を教えている。凍結されて国庫に入るのはちょっといやだから。こんな不正操作もなくはない。

 マカオで遺産処理をすすめていた。すると、夫の銀行預金から、死後2日目、日本円にして273万円が外部に送金されていることが判明した。

 調べていくと、故人の友人男性が容疑者として浮上した。

 この男は、夫が亡くなった日にかけつけ、「夫がスマートフォン」を購入した際に援助しているとして、そのスマートフォンを一晩借りていった。最愛の夫を亡くした妻はなにも考えられずに渡してしまったのだろう。

 男は、翌日、夫のネットバンキングに不正ログインして、自分の口座に送金した。男は、加重窃盗及び不正アクセス罪で送致された。

 通帳とハンコがなくても、ネット時代、お金を抜くことは十分に可能だ。また、わざわざ(筆者のように)教えなくっても、暗証番号を知ることも、不正ログインも可能だ。

 故人、生々しい故人の状態の時、いかに親しい他人でも妻(夫)以外「知ることができる」ブツは渡してはならない。たとえ少額でも詐欺にあうのはいまいましい。
【編集 : fa】

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