広瀬 空 氏の挑戦・独立系ファイナンシャルプランナー

　2024年9月1日、多くの支持を集める独立系ファイナンシャルプランナー、広瀬 空氏に話を聞いた。

　広瀬氏は、大学2年生だった2020年に埼玉県でサッカーのゴールキーパーを対象としたスクールを設立したスポーツマン。現在、このスクールには100名以上の小中学生GKが通っていて、関東一の生徒数を誇る規模に成長していた。この経験を通じて、大学在学中から多くの経営者と関わる機会を得た。

　若手の独立系ファイナンシャルプランナーとしての活躍

ー「以前は、経営を極めれば人生が豊かになると思っていましたが、現実はそうではありませんでした。収入を上げるだけではなく、支出をコントロールし、お金に働いてもらうことが必要だと気づきました。

金融家系の5代目なんです。元々金融家系育ちでして私で5代目です。そんな中、今年大好きだった祖母が肺がんにより、73歳という若さで他界。元々内資の保険会社で活躍していたのにもかかわらず、加入していたがん保険では最新の治療をカバーできず、治療に数百万円かかったんです。「私が生きれば生きるほど、娘や孫にお金を残してあげられない…」その言葉が本当に辛く、そこから、がんや金融について深く学び始めました。

お金が全てではありません。ただお金はお金以上に大切なものを守れると私は信じています。だからこそ自分の経験から自分の身近な人たちが、大切な人を守れるように。祖母の死を経験したからこそ、それを伝える仕事がしたいと思い、この業界へ入りました。」

　独立系を選んだ理由

ー「一社専属の保険営業マンでは、自社の商品しか提案できないため、一人ひとりに合ったプランを立てづらいという点があります。これは生前に祖母がいつも言っていたことです。また、日本人は国から手厚い保障を受ける権利を持っているため、できる限り保険には入りたくないのが本音です。しかし、保険営業マンは多くの保険を売るのが仕事ですので、ニーズがマッチせず、良い提案が難しいことに気づきました。」

　広瀬氏は、独立系ファイナンシャルプランナーとして、中立的な立場から一人ひとりに合った提案を行うことを目指している。

ー「私が人生をかけてやりたいことは、保険営業マンとして優秀な成績を残すことではなく、相談していただいた方のお役に立つことです。」

　金融リテラシー向上への取り組み

ー「5月に香港を訪れ、金融先進国の人々がどのように資産形成をしているのかを学びました。また、ロサンゼルスで最大級のFP事務所の方が来日した際には、金融先進国アメリカやロンドンの資産形成について詳しく聞きました。日本の金融リテラシーの低さを痛感しました。だからこそ、セミナー開催や個別相談を通じて、一人でも多くの人に正しい知識を届ける活動をしていきたいと考えています。」
【編集 : af】