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ジェンダーな時代に冗談は通じない・韓国

Global News Asia / 2024年9月23日 12時0分

 平均寿命がとりあえず高い時代、男性はどんどんおばちゃん化するし、女性はどんどんおっさん化して、100歳を越そうものなら、自然にジェンダー「性別関係ない人間」になるような気がする。始まりは還暦あたりで、男性は話し相手が欲しくて、昭和のおばちゃんならぬ巷の情報を「ねえねえ知ってる~」的におしゃべりになるし、女性は自分のやりたいことに没頭するために「女は黙って○○ビール」的に凛とする。

 韓国の気象庁でちょっとした事件が起こった。くれぐれも、韓国の気象庁だからと言っても、男性も女性も勤務している。会議中に、特徴のある女性職員を指さして「あの人の性別は男でしょうか女でしょうか」とおどける男性幹部。「顔、男だけど、スカート履いているってなぜ?」と返す、これまた男性幹部。重要な会議の席で話すべき内容なのかと言えばNOだ。でも、韓国の気象庁の会議は、ちょっとフランクなのだろうか。

 後日、人事課的存在の通報センターに、この会話が報告され調査が始まった。

 幹部たちは、国を選ばない幹部の常套句「覚えていません」ともちろん答える。しかし、なかったことを通報しても何の得もない。その観点から、また人権を守るため(この時点で、指さされた女性職員には申し訳ないが、容姿から誰か特定されていたと思われる)、厳しい調査が続いた。そして「会議の場を和ませるために、あの人は誰クイズみたいな冗談は言った」という回答が確認できた。

 筆者も髪を切ると「漢だな」と自分で思う。今は、新宿野戦病院のしのぶ師長だわ~という状況。でも、自分やら女性の親しい友人が思うというのが肝心で、そうではない人に、塚ちゃんに似てるとは言われたくない。

 冗談を言った幹部には、相手の外見を侮蔑したとして懲戒処分が出され、そこはどこの国でも男社会、ワンテンポ軽い警告(イエローカード)が確定した。

 ジェンダーな時代、その女性は、一生懸命女性になろうとしている過程だったかもしれない。だったら、ものすごく傷ついただろう。仮に容姿をいじりたいのなら、自虐でやってもらっていいですか。
【編集 : fa】

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