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故宮博物館のチケットを買うダフ屋・中国

Global News Asia / 2024年9月30日 12時0分

 ユネスコ世界遺産でもある「故宮博物館」。中国の北京市にある、いまさら言わずとも。中国に行ったら、万里の長城と故宮博物館はぜひにも観光スケジュールに入れたいと思っている人は多い。

 しかし、故宮博物館は、あまりの人気にポッと行ってポッと入れなくなった。極力多くの来館者に秩序ある見学「きちんと見てほしい」ために、一日の入場者制限ができたからだ。しかし、その制限のために、公式予約システムで販売している価格:日本円にして1220円では入場できなくなってしまった。

 理由は、ダフ屋だ。1220円の入場券が、22363円で売られている。さらに、その価格でも買えなかった人のために、入場口ギリギリにいるダフ屋は32528円で売る。これがまかり通っている~99%の観光客がこの料金で入っているが、1%の選ばれし人は1220円でも入れる。

 故宮博物館側も対策を練っていないわけではない。旅行会社が不特定多数の見込み客のための入場券を買えないようにし、本当に行きたい人は、パッケージツアーであろうとも、自分で入場券を手配する。ただ、中国国内でも大きく言語が違うので、このシステムがいきわたらない。

 さらに故宮博物館は、時間分割チケット発売を導入した。チケットの需要の高い時間帯に、小分けに一定間隔で販売することで、パソコンで買い上げられないようにしたのだ。それでもダフ屋は個人でやっているわけでもないから、大規模グループは対策を立てた翌日にはそれを崩す一手を用意する。

 ちなみに、受付定員は4万人。1日に4万人の対応ができてなお、ダフ屋が出る。

 未成年や障がい者、現役軍人や消防士、(基準がわからないが)恵まれない人々は入館無料は変わらない。それにしても、世界遺産が、ダフ屋の一番稼げる場所になるとは…現行犯逮捕もできるがそれが追いつかない状況でも、ある。
【編集 : fa】

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