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続報【タイ】バンコクで、天然ガス・NGV 日野製バス 炎上、園児ら23人が死亡の惨事

Global News Asia / 2024年10月10日 12時0分

 2024年10月1日、バンコク北部に隣接するウィパワディーランシット通りで園児と教員44人を乗せたバスが事故を起こした炎上。逃げ遅れた園児と教員23人が死亡する痛ましい事故の続報。

 10月8日、バス炎上事故で犠牲になった園児と教員23人の合同葬儀がウタイタニーで行われ、ペートーンタン首相など政府関係者も列席。またタイ政府は安全対策と緊急点検を指示した。

 今回のバス炎上事故は、多くの幼い命が犠牲になった事で、タイの全国民に衝撃をもたらした。8日に園児達の故郷ウタイタニーで行われた葬儀の途中、突然空が暗くなりスコールに見舞われた。ネットでは、まるで園児たちの涙雨だと悲しみのコメントが多くみられた。また、バチカン市国から教皇による哀悼の意が表された。

 事故調査委員会は、不法に追加設置されたガスタンクからのガスが漏れが原因での爆発と認定した。バスには、法定より5個も多くタンクが装着されていた。また、車内の園児と教員が逃げ遅れたのは、扉の内側ノブに不具合があり容易に開かなくなっていたためだ。

 こうした事態を受けてタイ政府では、タイ全土を走行している天然ガス燃料の車両に緊急点検を義務付けた。また園児の校外学習について、安全対策の徹底と県外への移動を伴う旅程は中止するよう通達した。

 事故を起こしたバスの運行管理会社には、免許停止と所有車両の持ち込み点検を強制した。しかし、指定したシンブリー県ではなく、ナコンラチャシマー県に持込んだり、タンクを外した形跡があるなど、対応に不審な点も多く、引き続き警察立ち会いの下で検証作業を進めている。

 車両整備については、タイは日本より緩く、さらに規制を無視した改造が少なくない。車検制度はあるものの、検査員に賄賂を渡せば見逃されることも横行していると指摘されている。

 タイでの交通事故による死傷者は、今年1月1日から10月6日までに、1万551人が死亡、64万3291人が負傷。これは1日あたり約38人が死去していることになる。

【編集 : Ekkachai】

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