日本人をターゲットにした「強盗事件で注意喚起」ー在フィリピン日本大使館
Global News Asia / 2024年10月25日 12時0分
2024年10月24日、在フィリピン日本大使館は、日本人をターゲットにした強盗事件が10月19日夜に発生したため注意喚起を行っている。
この事件は、10月19日夜、マニラ首都圏マカティ市グリーンベルト・モール付近の路上で、日本人に対し、3人組が拳銃のようなものを向けてきたため、抵抗せずに財布・パスポートなどが入ったカバンを差し出した。
こうしたことから、在フィリピン日本大使館は、『夜間の歩行移動に際しては、細心の注意を払ってください。強盗に遭った際には、身の安全を第一に考え、絶対に抵抗しないでください。
夜間・早朝は犯罪の発生率が高くなる(特にフィリピンではクリスマスシーズンに入ると犯罪の発生率が高くなる傾向が高い。)ことを念頭に、夜間の徒歩移動はなるべく控え、近距離であっても車両移動、「体の安全を最優先に考え、落ち着いて行動してください。たとえば金品の要求に応じようとポケットやバッグに急いで手を伸ばすと、反撃すると誤解され攻撃される可能性もあるので、身体を動かすことなく「ポケットに入っている」などと口頭にて説明するか、指だけで差し示して犯人に取らせるようにしてください。
外出する際は、必要最小限の手荷物にとどめる、貴重品は分散保持するなど、犯罪に遭っても最小限の被害となるよう、工夫をお願いします。』と呼び掛けている。
フィリピンは、統計上では経済発展が急速に成功しているようにみえるものの、それは極々一部分だけ。大多数の国民は、最低賃金にも満たない給与で長時間労働しているケースが多いのが現実。生活費に困り短絡的に強盗(犯罪)を始めることは日本より多い。初心者強盗は、銃弾を発砲しやすい傾向にあるため、全てを諦め抵抗しないことが最善の身の守り方だ。
フィリピン全土では1日8時間働いて、500ペソ(1310円)程度以下の低賃金での仕事を選択するしかない層が多く、飢餓問題を抱えている人々もいる。政府の貧困層への手厚い福祉対策の漏れもあり犯罪率は高い。また、電力や水・通信事業など重要なインフラですら外資の力を借りており、搾取されやすい国の位置からは当面抜け出せそうにない。
【編集 : Eula Casinillo】
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