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友人・職場の人など「身近な人」にほどやってしまう…相手の“好意”を逃す「思い込み」の危険なワナ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2023年12月6日 10時10分

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画像:PIXTA

「価値観の違う相手とどう話せばいいのかわからない」「こちらの話は聴いてもらえず、一方的に話されてしまった」コミュニケーションの悩みは尽きないもので、ちょっとしたことで相手に不快感を覚えたり、逆に不快感を与えてしまったりすることは多々あります。本稿は、研修講師として民間企業、官公庁の研修・講演の講師の仕事を歴任し、25万人以上への指導経験を持つ、日本アンガーマネジメント協会理事である戸田久実氏の著書『アクティブ・リスニング ビジネスに役立つ傾聴術』(日経文庫)より、一部抜粋して紹介します。

親密な間柄の人には「決めつけ」が働きやすい 

パートナーや長年付き合った友人・職場のメンバーに対しては、 「この人はこういう人」「この人は、いつも〇〇するよね」 と、相手に対する決めつけが生まれやすいものです。身近な人に対してほど、ニュートラルな気持ちでやりとりするのは難しいかもしれません。

わたしの夫は論理的なタイプで、仕事のアドバイスでも、痛いところを突いてくることがあります。そのため、話をしている途中で、

「だったらこういう段取りをすればいいじゃないか」

「長い目で見たらこうじゃないか」

と、何か耳の痛いことを言われるのではないかと思ったとき、

「わかった、わかった。あなたの言いたいことはわかっているから、もういいよ」

と、わたしから話を打ち切ってしまうこともありました。ところが、しっかり聴いてみると説教ではなく、「そんなに大変なら手伝うよ」「ちょっと思いついたんだけど、こうしたらいいかも」といった、うれしい提案や新しいアイデアをもらえることも少なくありません。そのたびに、「思い込みで邪険にしてはいけないな……」と反省しています。

「思い込み」はときにお互いにとってマイナスになる

立場上、わたしのもとにはいろいろな人から相談事が寄せられます。なかでも、

・誰かの悪口に終始して、愚痴と文句ばかりで結論が出なかった

・ただ組織への不満を、誰でもいいからぶつけたいだけだった

といったことが過去のやりとりであった場合は、「今回もそうなるかもしれない」と身構えてしまうこともあります。ただ、これもわたしの思い込みです。いざ聴いてみると、

「いままでこういうふうに思っていたんですけど、今度はこうしてみます」

と発展的な話だったケースもありました。

このように、いままでの付き合いややりとりがあるからこそ、最初からニュートラルな気持ちで耳を傾けられなかったり、優先順位を下げたり、途中で話を打ち切ってしまったりすることが、決して少なくありません。 お互いにとってマイナスになるので、気をつけたいところですね。

あまり親しくない相手と距離を縮めたいとき

関係性ができてすぐのときには、「どんな話題の話をしたらいいのだろうか?」と迷うこともあるでしょう。

そんなときには、相手の様子を観察しながら聴いてみてください。話していて相手がうれしそうにしたら、その話題をもっと気持ちよく話してもらえるようにします。

たとえば、子どもの話や趣味の話のときに、「それって、どういうことですか?」「お子さんはおいくつですか? それはかわいい盛りですよね」と、相手の興味があることを重点的に引き出すようにすると、こちらから話題を提供しなくても話が盛り上がり、相手のことを知ることにもつながります。

「話を聴くだけ」で心の距離を近づけることもできる

相手の様子を観察しながら話を聴くと、初対面の人とも仲良くなることができます。

以前、30代前半の女性とはじめて会った際に、住んでいる場所の話から、もうすぐ結婚するので引っ越す予定であることを聴きました。思わず、「おめでとうございます」と言ったところ、ちょっと浮かない表情をしたのです。そこで、何か思うことがあるのかと尋ねたところ、

「じつは……マリッジブルーなのか、なんだか結婚することに悩み出して……」

と話し出したのです。

「そうか、悩んでいるのね。差し支えなければ、どんなことで悩んでいるのかを聴かせて」

としばらく聴き役に徹していると、相手のご家族とのやりとりのなかで不安を感じたことや、馴染みのない土地へ転居することへの不安など、いろいろな話をしてくれました。

相手の表情や反応などを観察し、いまこの話題について話したいのだろうと思う点を引き出し、共感しながら耳を傾けることで、相手も「自分の話を聴いてもらえた。わかってもらえた」 と親近感を持ってくれる可能性が高くなります。彼女とは後日会う約束もしました。

このように、話を聴くだけで心の距離を近づけることもできるのです。

口数が少ない相手と対話するとき

口数が少ない相手と対話するときには、先にこちらの失敗談などを自己開示し、親しみが わくようなエピソードを話してから、相手の話を聴くというのもひとつの方法です。

こちらが緊張すると、相手にもその緊張感が伝わってしまいます。気軽に話せるように、なるべく何か「共通項」を探しましょう。

わたしの場合は、住んでいる場所や趣味などの情報がわかったとき、あえて話題に入れるようにしています。相手の心の扉を開くために自分の話をすることも、アクティブ・リスニングの手法のひとつなのです。

おすすめの話題は「名前」について

初対面の人と名刺交換をしたとき、名前の漢字が印象に残ったら、

「〇〇さん、きれいなお名前ですね」

「こういうふうにお読みになるのですね。こう読む人にはじめてお目にかかりました」

名前を話題にして聴くのもおすすめです。

自分の名前の由来についても話してくださる方は結構多く、たとえば以前、男性で瑞穂(みずほ)さんという方がいたので、「瑞穂さんとおっしゃるのですね。男性で瑞穂さんという人にははじめてお目にかかります」とお伝えすると、「そうですよね。女性だと思われますよね。じつはお腹のなかにいるとき、両親は女の子だと思っていたのです。そこでわたしが生まれて、この名前になったそうです」と、話してくれました。

名前の由来は、多くの人が話しやすい話題です。 初対面の挨拶の際に、意識して聴いてみてはいかがでしょうか。

戸田 久実

アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会理事

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