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メリットも多いが、知っておきたい“デメリット”…新NISAで〈個別株投資〉をする際に「なるべく損を出さない」コツとは【3年9ヵ月で5,975万円稼いだ個人投資家が助言】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年3月30日 11時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

メリットが多いと言われる「新NISA」。個別株投資をするにあたって、「新NISAは積極的に活用したいが、デメリットがあることも理解し、極力損を出さないようにする必要がある」と、個人投資家の「テンバガー投資家X」氏は言います。テンバガー投資家X氏の著書『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)より、詳しく見ていきましょう。

新NISAで「テンバガー」に近づける!?

非課税で有利に投資できるNISA(少額投資非課税制度)は、2024年に新しい制度がスタートします。本来は、投資で利益を出すと約20%課税されるので、実質的な手取りは利益の約8割になりますが、NISA口座を開設してその中で行った投資であれば、利益の全額を手にすることができるのです。

2024年からは、利益に課税されずに投資ができるというメリットはそのままに、より使いやすいしくみに衣替えしました。僕の場合、2023年までは積極的にNISA口座を活用してはいませんでしたが、新しいNISAはかなり使い勝手がよくなるので24年からはフル活用するつもりでいます。旧制度からの主な変更点は以下の3つです。

1.非課税で投資できる期限がなくなる

2023年までの旧NISAは積み立て投資専用のつみたてNISAと、個別株などにも投資できる一般NISAに分かれていました。いずれも非課税で投資できる期限が設定されており、つみたてNISAは20年、一般NISAは5年間に限定されていました。

しかし新しいNISAでは無期限で投資を続けることができるようになったので、5年以上の長期投資を考えている場合でも安心して投資できます。

2.個別株投資も積み立て投資も両方できる

旧制度ではつみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選んで利用するしくみで、積み立て投資をしながら個別株にも非課税投資することは認められませんでした。これが、新制度では双方を併用できるようになります。新NISAでは「つみたて投資枠」と個別株などにも投資できる「成長投資枠」が設けられており、これまで通りどちらか一方だけを使ってもいいですが、併用も可能になるのです。

3.非課税で投資できる金額が増える

非課税投資は無限にできるわけではなく、旧制度ではつみたてNISAは年40万円でそれを20年継続すると最大800万円、一般NISAは年120万円が5年で、総額600万円の非課税投資枠がありました。

それが新制度では、つみたて投資が年120万円、成長投資枠では年240万円まで投資できるよう枠が拡大されています。両者を合計すると1,800万円までの非課税投資が可能です。1,800万円のうち、成長投資枠は1,200万円までとされていますが、積み立て投資であればこうした制限はなく、1,800万円すべてを積み立て投資に使ってもかまいません。

4.非課税投資枠を再利用できる

旧制度では一度非課税投資をすると、それを売却してもその枠はもう決して使えませんでした。たとえば一般NISAで120万円の株を買って、利益が出たところで売却すると、その非課税投資枠は消滅していました。

しかし、新制度では株などを売却して空いた枠は、再利用して何度でも投資することができます。売ったその日にすぐ再利用できるわけではなく、枠が空くのは翌年以降という制限はあるのですが、1,800万円の枠を何度も利用できるということであれば、一般的な収入や資産の人ならほぼNISAの範囲内で投資ができることになります。

新NISAの「デメリット」を軽減する投資術とは?

僕のIPOセカンダリ投資を行ううえでの新しいNISAの最大のポイントは、1年間に個別株に非課税投資できる枠が120万円から240万円と倍増したことです。240万円分投資した銘柄がもしテンバガーになれば、評価額は2,400万円で利益は2,160万円。ここに課せられる税金約432万円を手元に残せることになるので、とても有利に投資できることになります。

前述した通りこれまでの僕は、旧制度のNISAはあまり積極的には活用してきませんでした。というのも、NISAは通常の口座で可能な損益通算ができないからです。本来、株の税金は勝った銘柄の利益と負けた銘柄の損失を相殺して、残った利益だけを課税対象とすることができますが、NISAではそれができません。売却損を出したらそれっきり、損のしっぱなしなのです。

僕は年に2回、含み損がある保有株をいったん損切りして、すでに源泉徴収されている売却益に課せられた税金を取り戻す作業をしていますが、NISAではそれができないので、値上がりの確度が高いIPO当選銘柄で使うのが中心で、僕の主力であるセカンダリ投資で使うことはほとんどなかったのです。

新NISAでも損益通算ができない点は同じなのですが、これだけ枠が増えたならそのデメリットにもある程度目をつぶれるので、積極的に使っていこうと思っています。具体的には、IPOセカンダリ投資で、テンバガーの条件に当てはまる項目が多い銘柄や、テンバガーの可能性が特に高いと思えるとっておきの銘柄で使いたいと思います。

また、損益通算ができないNISAではなるべく損を出さないようにする必要があります。このため、テンバガーの条件の中でもPERの条件を特に重視して、値下がり余地の少ない割安なタイミングで投資することが重要になります。通常はPER40倍以下であれば投資候補に入れていますが、NISAでは条件を厳しくして20倍以下、できれば10倍台前半の銘柄に投資するつもりです。また、これまで通り、有望なIPOの配分を受けられた場合に活用することも考えています。

テンバガー投資家 X 個人投資家

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