「運がいい人」も不安に襲われることはあるけれど…脳科学者・中野信子がおすすめする4つの〈不安の対処法〉
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月8日 7時30分
(※写真はイメージです/PIXTA)
不安に襲われることは誰にでもありますが、「運のいい人」が実践している、不安の取扱い方は? そこで本稿では、医学博士の中野信子氏による著書『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)から一部抜粋して、いま、最注目の脳科学者がつきとめた運のいい人だけがやっている「思考」と「行動」を解説します。
運のいい人は不安と上手につきあう
他人をほめる―。 一見簡単なことのように思えますが、実は、他人を素直に正しくほめるには、心に余裕が必要です。心が自分のことだけでいっぱいになっていたら、他人を冷静に見ることはできませんね。他人のよさにも気づきにくくなります。
人の心をいっぱいにしがちなのが「不安」です。 受験はうまくいくだろうか、仕事はうまくいくだろうか、パートナーは自分を裏切らないだろうか、お金は足りるだろうか、ずっと健康でいられるだろうかなど、人は数々の不安を抱えて生きています。 不安を抱え込みすぎていると、他人を正しく素直にほめられないばかりか、自分の不安に気づいてくれない周囲の人間や、不安を何とかしてくれないパートナーなどに不満をぶちまけるなどしてしまいます。 そこで、まずはこの不安を何とかしましょう。
不安を感じたら、心に余裕がなくなっていると思って、次の対処法をためしてみてください。
・セロトニンの分泌量が増えるような生活習慣にする
セロトニンの分泌を増やすには、早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、リラックスしたお風呂タイムをもつのがコツです。
・不安は「生理現象」と割り切る
女性の場合、とくに生理前にはセロトニンの分泌量が減る、といわれています。そんなこともありますから「不安も生理現象のひとつ」として割り切るのも手です。 「どうして不安になるのだろう?」「心配でしかたがない」などあれこれと考え、不安を真っ正面からじかに受け止めてしまうのではなく、これはおなかがすいたり、生理前になると腹痛や腰痛が起きたりするのと同じ生理現象なのだ、セロトニンの分泌量が減っているにすぎないのだ、と考えるのです。 そう考えれば、不安がさらに不安を呼び、ますます不安になっていってしまう、という悪循環を避け、自分の状態をコントロールしながら、しんどい時期をうまく乗り切ることができるでしょう。
・不安のとらえ方を変えてみる
たいていの人は「できれば不安はなくしたい」と考えるかもしれませんが、不安は人が生きていくうえで必要な機能、ともいえます。 不安があるからこそ、人は備え、工夫し、努力できる一面があります。
病気になったらどうしよう、そうならないために生活習慣を見直す、会社のリストラ候補になったらどうしよう、そうならないために精いっぱい努力する、将来夫が浮気をするかもしれない、そのときのためにへそくりをためよう、などというように。 セロトニンの分泌量が抑えられているのは、人をあまりに能天気にさせないための脳の働きかもしれません。 こう考えると、不安もまったくの悪者ではありません。
・不安を箱にしまってしまう
といっても不安の中には、漠然とした不安というものもあります。 こんなときには、不安を感じている自分を客観視するという方法も有効です。 不安を感じたら、「ああ、私はいま、不安を感じているな」と自覚してみるのです。 そして不安をひとつのモノとして、自分から切り離して考えてみます。
いま、私は「不安」というモノを抱えているな、いろいろ考えるべきことはあるかもしれないけれど、とりあえずいまはこの「不安」というモノを箱の中にしまって、今日は寝てしまおう、不安になるのは後回しにしよう、などと考える。 しっかり眠って翌朝その箱を開けると、不安がなくなっている場合も少なくありません。
中野信子
東日本国際大学
特任教授/医学博士
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