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〈高配当株探しのポイント〉「配当性向」は40%が目安。「高いほどよい」とはいえない、納得の理由【著名FPが助言】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月2日 13時15分

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(画像はイメージです/PIXTA)

老後資金はいくら準備しても不安が募るもの。だからこそ、「配当金」という不労所得が得られる、高配当株投資にチャレンジしましょう。ここでは、配当利回りや配当金の数字をもとに、有望な企業を探す方法を伝授します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

高配当株探しの着目点…「配当性向」「40%前後」を目安に!

「高過ぎず低過ぎず」を選ぶ 

企業の最終的な利益である純利益のうち、どの程度の割合で配当金が分配されたのかを示した指標が「配当性向」です。株主に出す配当金の総額を当期純利益で割って算出できます。

例えば配当性向が10%だった場合、純利益の10%が配当金として株主に配分されている、ということになります。

一見、高ければ高いほど投資家にとってよいように思えますが、一概にそうともいえません。

配当性向が低いと配当に回される資金が少なく、もらえる配当金が少なくなるわけですが、そうした企業は将来を見越して剰余金を貯めている可能性があります。

一方で、配当性向が80%を超える水準になるなど、高過ぎる場合、会社の成長にお金を回すよりも、利益の多くを配当金に回していることになり、企業の持続性や将来性に不安が残ります。

配当性向は業界によって平均値に差がありますが、銘柄選びの際にはおおむね30~50%くらいを目安にしておくとよいでしょう。

売上高・営業利益が「年々増加しているどうか」をまず確認

◆成長が期待できる企業か確認 

優良株を見つけるうえで、はじめに確認するべきポイントは「売上高」と「営業利益」が右肩上がりで増えているかという点です。

売上高は企業の本業となる商品やサービス提供によって得られた金額の合計です。そこから売上原価と販売管理費を差し引いたものが営業利益です。

企業活動の源泉となるこれらの業績が増えている企業であれば、その企業には成長性があると判断できます。

営業利益から営業外の収支が加わって経常利益(税引前利益)、さらにそこから諸税が引かれて当期純利益となります。配当金はこの当期純利益から分配されるので、株主としてはこれが高いほど、配当金も多くなって好ましい状態だといえます。

よって、配当の源泉である当期純利益の水準にも注意をしつつ、売上高と営業利益がともに、過去3〜5期分の実績と今後の2期分の予想が伸び続けている高配当株であれば、高い配当を維持するだけでなく、株価成長の期待も高まります。

頼藤 太希 株式会社Money&You 代表取締役

高山 一恵 株式会社Money&You 取締役

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