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「これぞ本物」…温泉博士も唸った、屈指の温泉大国〈栃木〉〈群馬〉で出会える「感動の秘湯」7選

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月8日 16時0分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

せっかく温泉に入るなら、「源泉かけ流し」で新鮮な温泉を楽しみたい、という人も多いのではないでしょうか。温泉博士である、小林裕彦氏の著書『温泉博士×弁護士が厳選、とっておきの源泉かけ流し325湯』(合同フォレスト)より、都心からも好アクセスながら、多数の源泉が湧出している「栃木県」と「群馬県」にある、とっておきの秘湯を見ていきましょう。

栃木県で楽しめる「源泉かけ流し」の秘湯

1.塩原温泉 秘湯の宿 元泉館

含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。合計4カ所、浴槽があり、特筆すべきは「邯鄲の湯」です。中国の故事「邯鄲の夢」にちなんで名付けられました。

邯鄲の街で、旅に出た貧しい若者が、波乱万丈かつ富を極めた人生を送る夢を見るものの、最後は失敗。目覚めると、まだ粟が煮えていなかった。「人生とはかくも短いもの」という話です。

邯鄲の湯は、岩から源泉がにじみ出ていて、表面にカルシウムの膜が張っています。ぬるめで気持ちのいい温泉です。ついうとうとしてしまいます。人生の短さを実感できます。

邯鄲の湯以外にも館内に内湯があり、別館にも内湯と露天風呂があります。温泉尽くしの旅館です。

2.那須湯本温泉 雲海閣

含硫黄-カルシウム-塩化物・硫酸塩泉です。湯治場的な浴槽に白濁の硫黄泉が、うまくマッチしているでしょう。

雲海閣はかなりひなびていて、建物はとても老朽化しています。みしみしと軋む長い廊下を歩き、階段を下りると浴槽があります。スリルを味わえると思います。

雲海閣は素泊まりだけです。

源泉は那須温泉「鹿の湯」を引いていますが、ここの泉質の方が濃厚に感じます。泉質にこだわる方には、穴場だと思います。浴槽の壁をケロリンのおけでふさいでいるのが渋い。

ご主人は、実に気さくで面白いです。

泉質重視でひなびた旅館が好きな方には、イチオシです。

3.奥鬼怒温泉郷 日光澤温泉

女夫渕バス停から日光澤温泉まで、歩いて2時間くらいかかります。この辺りは、関東とは思えないような秘境です。夜は怖いくらいの静寂、真っ暗です。天気にもよりますが、星がたくさん見えます。

含硫黄-ナトリウム-塩化物泉です。旅館の右手を下っていくと、2種類の温泉があります。硫黄泉の青白い色がきれいでしょう。ぬるめで、とろみのある泉質です。硫黄臭が実に芳しいです。もう一つの塩化物泉も、風情があるでしょう。ドバドバと源泉がかけ流されていて、こちらは少し鉄分を感じます。

タイプの異なる源泉は、ありがたいです。

これぞ本物の秘湯という感じの旅館です。

4.湯西川温泉 金井旅館

アルカリ性単純泉です。やや熱めですが、肌になじむ優しい泉質です。

内湯はシンプルですが、風情があります。青いタイルの色が印象的です。露天風呂は湯西川に沿って張り出していて、これもなかなか風情があります。川に架かる橋や対岸から丸見えなので、すだれがかかっています。

歴史ある自家源泉の強みとでもいいますか、この種類の泉質は比較的多いのですが、濃さととろみが他と違う感じがします。

湯西川温泉は、平家の落人伝説が有名です。他に、祖い谷や温泉(徳島県)などもこの伝説で知られています。

旅館の橋の向こうに、「薬研の湯」という野湯があります。

群馬県で楽しめる「源泉かけ流し」の秘湯

1.万座温泉 湯の花旅館

酸性・含硫黄-ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉です。

湯の花旅館の売りは、サルノコシカケです。源泉の出る所に置かれています。血液をさらさらにして制がん作用があるといわれている、あのサルノコシカケです。相当インパクトがあります。サルノコシカケのだしが出ているのかどうか、よく分かりませんが、他の万座温泉の泉質よりもマイルドで、色も少し黄色い感じがします。

内湯の他に、露天風呂があります。

建物はひなびていますが、どことなく味があります。

温泉に入っていると、こってりした泉質の良さにただただ感動します。

2.磯部温泉 小島屋旅館

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉です。本物の塩が利いた、だしのような味のする源泉です。この味は、他の温泉にはありません。しかも、浸かるとヌルヌルつるつるで、肌触りも大変珍しい。湯上がりは、肌がしっとりします。

建物はレトロです。食事もうまい。とてもコストパフォーマンスの良い旅館です。

磯部温泉は、温泉記号発祥の地です。万治4年の絵図に温泉マークが描かれていたようで、駅前にレプリカの石碑があります。江戸時代(1661年)、土地の所有権を示すために、書類にマークを付けたのが始まりです。

源泉が自然湧出する光景が想像できます。

3.幡谷温泉 ささの湯

尾瀬の手前の片品村にあります。アルカリ性単純泉で、加温加水塩素殺菌一切なしの本物の源泉かけ流しです。純温泉協会から、純温泉に認定されたとのことです。この協会の判断は、正しいと思います。

浸かると、とろみとつるつる感があります。じわーっと肌に張りつく感じがします。微かな温泉臭がして、源泉の鮮度を実感します。これが本物の温泉だなという幸福感に包まれます。

内湯は適温で、露天風呂はぬるめです。

こぢんまりした建物ですが、宿泊もやっています。

毎分300リットルの源泉を惜しげもなくかけ流しています。女将さんも泉質を自慢していました。

小林裕彦 小林裕彦法律事務所 代表弁護士

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