人間関係で悩まない老後にするために…「嫌いな人」との付き合い方で“絶対にやってはいけないこと”【60代の人気エッセイストが助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月19日 10時0分
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(※写真はイメージです/PIXTA)
家庭や人間関係において、自分以外のことばかりを優先し、自分のことが後回しになる、という経験をしてきた人も多いのではないでしょうか。しかし、60歳を超えた残りの人生は、これまでできなかった分、自分ごとを優先する人生を送ってほしい。そんな思いが詰まった、エッセイストの草野かおる氏の著書『60歳からは「自分ファースト」で生きる。』より、今よりちょっと「心地よい生き方」ができるマインドセットを見ていきましょう。
人間関係で悩むのはやめよう
嫌いな人や苦手な人は、学校でも、職場でも、ご近所でも、ママ友でも、親戚でも、なぜかいました。世の中は、そうできているのです。
嫌いな人と、どうやって付き合っていけばいいのだろう……。私も、嫌いな人がいるときはそんなことばかり考えていました。
相手のことばかり考えていたら、自分のことは後回しになってしまいます。人生の時間を無駄遣いしてしまいます。
もともと嫌いな人のために……どう思われても何を言われても、自分の人生は紛れもなく自分のものだというのを思い出しましょう。
人間関係で悩むのをやめましょう。「自分ファースト」です。人のことより、もっと自分優先でいいんです。さあ、気合いを入れて
「よっしゃ、仕切り直すか!」
気の進まない付き合いはやめる
昭和の時代は社員旅行、運動会、歓送迎会、飲み会は強制参加でしたよね……たまたま職場が一緒だっただけで、仲良しを強要した時代。今はそんな常識、ありません。同窓会のお誘いも、楽しみな人もいれば、気が重い人もいます。同窓会で顔を合わせたくない人がいる場合は、行かないことを選択するのは自然なこと。昔話は楽しいけれど、そこからは何も始まらないと思ったら、断ってもいいのです。
付き合いが悪くても、後ろめたく感じる必要は、ありません。
出所:「60歳からは「自分ファースト」で生きる。」(ぴあ)より抜粋
「嫌いな人」とは戦わない
「悪口が好きな人」「攻撃的な人」「マウントしてくる人」「挨拶しても無視する人」「面倒臭い人」「理不尽な扱いをしてくる人」
どうしても苦手な人、嫌いな人はいますよね。いっそ、嫌いな人からは離れましょう。嫌いな人が同じ職場などにいる場合は、会話を最小限に抑えるよう心がける。
嫌いな人がいる場所を避けるなどが考えられます。絶対に選択してはいけないもの、それは戦うことです。
当たり前のことですが、他人を変えることができません。変えられるのは自分の気の持ちようだけです。
出所:「60歳からは「自分ファースト」で生きる。」(ぴあ)より抜粋
「悪口」は体に悪い
誰かの悪口を言うと、快楽に関与するホルモン「ドーパミン」が放出されます。ドーパミンが出ると楽しい気分になります。しかし、ドーパミンはよくばりな脳内物質で、一度放出されると「より大きな刺激」を求めるようになります。つまり、悪口の回数を増やしたり、より過激な悪口を言わないと、新たにドーパミンが出ず、楽しい気分になれなくなってしまうのです。
結果、悪口を言うことが癖になってしまいます。
悪口を言っているときは、同時にストレスホルモンも出ています。最悪の場合、脳を傷つけ、寿命を縮める危険性もあります。つまり悪口を聞くことや、悪口を言うことは、体に悪いということです。
出所:「60歳からは「自分ファースト」で生きる。」(ぴあ)より抜粋
「嫉妬」がやめられない
ともかく困ったことに、親族や友人関係、仕事の場面でも、自分に近い相手にほど嫉妬を感じてしまう。手の届かない人、有名人が何をしようと関心がないのに、近しい人間の成功などに、人間は非常に弱いのです。
「自分は自分、人は人」と言われても……自分の中に、嫉妬心がドロドロ渦巻いてくるのです。嫉妬の気持ちは「欲望の表れ」。嫉妬心は醜い感情だと言われがちですが、「もっと良くなりたい!」と思う気持ちの表れなのです。
そう考えると、自分も対象の相手も冷静に見られます。
出所:「60歳からは「自分ファースト」で生きる。」(ぴあ)より抜粋
「諦め」も人生には必要
世の中には「ネバーギブアップ」のように「諦めるな」、「諦めたら、そこで終わりだ」と鼓舞する言葉が氾濫しています。
自分自身はネバーギブアップの精神でも他者に対しては、そういうわけにはいきません。どんなに変わって欲しいと思っても、他人はなかなか変われません。他人がすることは、私たちには何ともできません。そんな時には諦めるしかありません。
上手に諦めれば、イライラから解放されます。諦めることで、自分が無駄にしている時間やエネルギーを減らすことができます。自分のことに集中できます。
「諦め」を上手に使いましょう。
出所:「60歳からは「自分ファースト」で生きる。」(ぴあ)より抜粋
草野 かおる イラストレーター
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