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「ラーメン店」の倒産が急増、過去最多に――「つぶれないラーメン店」の店主が、ラーメン以外に提供しているもの【実業家が解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月20日 8時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

昨今のラーメン業界は小麦をはじめとする原材料費、光熱費の高騰により苦境に立たされています。「ラーメン店の倒産件数」(2023年)は前年より2.7倍に増加し、過去最多に達したともいわれています。一方でこうした経済・物価情勢の荒波にのまれることなく「ラーメン店」として億を稼ぐ経営者がいるのもまた事実です。彼らは一体、なぜ? 大規模な収益をあげ続けることができるのでしょうか。10代で起業し、数々のビジネスを成功に導いてきた実業家の嶋村吉洋氏が〔ラーメン屋で「億を稼ぐ人」と「そうでない人」の思考の違い〕について解説します。

ラーメン店で「億を稼ぐ人」と「そうでない人」の決定的差

そこそこの起業家で終わる人も、億万長者レベルの成功者になる人も、「仲間を作ってビジネスを大きくしていく」という点では違いはありません。

ただ、大きく違うのは「仲間」の規模です。信じられる仲間たちと、小規模なビジネスを続ける。それはそれで楽しいのでしょうが、成功の規模はどうしても限られます。一方で、世界中に大勢の仲間がいて、それぞれがたくさんのビジネスを展開する。そんな状況になれば、必然的にお金がどんどん入ってくることになります。

むろん、その間にはいくつもの段階があるのでしょうが、どうすれば「仲間うちのビジネス」を世界レベルにまで拡大できるのか? 本記事ではその考え方を述べていきましょう。

まず、「仲間うちのビジネス」を広げるには、ビジネスそのものの考え方を変えなければなりません。たとえば、あなたはラーメンが好きで、たくさんの人に美味しいラーメンを食べてもらえるようなお店を作りたいと思っているとしましょう。

ラーメン店で億を稼ぐ人の仕事内容

あなたは、まず何をやりますか? よくあるのが、とにかくラーメン作りの修行をすることです。自ら美味しいラーメンを作る腕を磨き、「これだ」というレベルの味を安定して提供できるようにする。

そこまで完成形ができれば、あとは簡単です。コミュニティを作り、開店と同時にお客さんがひっきりなしに訪れるやり方です。家賃、人件費、食材の仕入れ費を超える売上を出せるだけの「仲間=お客さん」を確保し続ける限り、お店は維持できます。

ラーメンの味が認知され、お客さんがお客さんを呼ぶほどの評判があがれば、お店の売上はどんどん上がっていくでしょう。ただし、お店で出すラーメンが「あなたが作るもの」である以上、出せる量には限界があります。

一方で、美味しいラーメン作りの研究をした。でも、「それを自分で作って、お客さんに提供することをしない」という道もあるのです。たとえばレシピを作って、料理は誰かに作ってもらうようにする。それで自分は、「お客さんがたくさんやってくるラーメン店」のコンセプトを考えるのです。これであれば店舗をいくつも出せるし、いずれは日本全国に、あるいは世界でだって売っていくことができるようになるかもしれません。

あるいは「ラーメン店」という発想はやめ、レトルトとか、冷凍食品で食べられるような商品を作る。そして自分は販路を拡大させたり、通販で売るなど、マーケティングに徹していく……。これも成功すれば、かなりの売上レベルが期待できそうです。

どちらもラーメン好きな人がたどり着くゴールであることに間違いはないのです。一般的には、「ラーメンを食べて喜んでいるお客さんの顔を見たい」という前者のほうが普通なのかもしれません。確かでしょう。でも、そんな個人的な幸せで満足せず、もっとたくさんの人に「仕組み」で貢献するようなビジネスを選ぶかどうか。これが幸せな億万長者になる・ならないの、分かれ道なのかもしれません。

コミュニティの仲間が出資すれば、「持ち出し0」で開業も

コミュニティが大きくなれば、ビジネスの可能性はいくらでも広がっていきます。たとえば、たくさんの会社が誕生しているから、それを世の中に宣伝する広告代理店を作れば、うまくいくのではないかとか。あるいは、引っ越しは手間と費用が大変だろうから、コミュニティ内で不動産会社を立ち上げれば役立つのではないかとか。

どのビジネスも、コミュニティの需要で、採算はとれる可能性が高いのです。さらにコミュニティを超えた営業をすれば、売り上げ、利益ともに(けた)を変えることができます。コミュニティの役に立つ新プロジェクトであれば、仲間たちが「投資」をすればよいのです。

新プロジェクトは、それを考えた仲間が仕切ればよい。その仲間は信用できる。それで最終的には、投資した全員が儲かっていく。華僑やユダヤ人コミュニティが成功者を多く輩出するのは、皆がこんな「投資家」の発想をするからだと思います。

嶋村 吉洋

実業家。投資家。映画プロデューサー

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