上値の重い「日経平均株価」、反転はいつか?いまは…【ストラテジストが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月14日 9時45分
(※写真はイメージです/PIXTA)
本記事は、マネックス証券株式会社が2024年5月10日に公開したレポートを転載したものです。
本記事のポイント
・ファンダメンタルズが悪いときに株価も冴えないのは当然 ・株価が高く、売れる局面では売っておくのが得策ファンダメンタルズが悪いときに株価も冴えないのは当然
TOPIXベースで半数近くの企業が決算発表を終えた現在、その根拠がようやく目に見える形になってきた。グラフは日経平均の予想EPS(1株当たり純利益)と日経平均株価の推移を示したものである。
予想EPSは3月早々にピークをつけ、株価のピークは3月22日につけた4万888円だ。予想利益が先行する恰好でピークアウトして、株価がそれを追って目先の天井を打ち、それ以降は右肩下がりの展開となってきた。日本企業の利益見通しが低下基調となるのに平仄を合わせて株価も弱含んでいるのが見て取れる。きわめて真っ当な株価の足取りである。
だから筆者はこの流れを悪いことだとは思っていない。ファンダメンタルズが悪いときに株価も冴えないのは当然である。この状況でむやみやたらに株価が上昇したりするとすれば、そちらのほうが不自然であり不健全な株高ということになるだろう。下がるときには素直に下がる。休むも相場だ。ここでちゃんと調整しておけば、次の上昇サイクルではしっかりとupward(上向き) の流れに乗れるだろう。ここは堪えどきと思うべき局面である。
株価が高く、売れる局面では売っておくのが得策
では、いつ反転のきっかけをつかめるだろうか?
5月22日のエヌビディア[NVDA]の決算に期待する声が多い。しかし、過度な期待は慎んだほうがよい。エヌビディアの決算はおそらく良好なものになるだろう。だが、投資家の高い期待を超えるほどのものが出なければ株価は売られる可能性が高い。そして投資家の期待が相当高くなっているいま、それを超えるのは難しいのではないか。
よって投資スタンスとしては慎重姿勢を維持したい。株価が高く、売れる局面では売っておくのが得策と考える。
広木 隆
マネックス証券株式会社
チーフ・ストラテジスト 執行役員
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
年末の日経平均、4万2,000円到達を予想する3つの理由(窪田真之)
トウシル / 2024年7月4日 8時0分
-
なぜ6月26日に株価が上昇した? 急騰の要因と日経平均4万円超えにはなりにくいと考える理由
MONEYPLUS / 2024年6月27日 17時0分
-
今後の日経平均は上昇?横ばい?それとも下落?
トウシル / 2024年6月27日 7時30分
-
新NISAで人気の「NTT株」が5月から急落した深層 個人株主は急増も、海外投資家と思惑のズレ?
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 8時10分
-
日本株復活のカギは円安でなく円高かもしれない MSCIでの日本株比率は1995年の5分の1まで激減
東洋経済オンライン / 2024年6月9日 9時30分
ランキング
-
1知っていたらもっと早く仕事を変えたのに…65歳以上も働き続けることで減額されてしまう「年金の落とし穴」
プレジデントオンライン / 2024年7月5日 9時15分
-
2「楽天ブラックカード」これまで招待のみだったが、申込受付を開始 特典は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月5日 13時7分
-
3愛・地球博から約20年“夢の道路の続き”ついに動く 「名古屋瀬戸道路の“側道”」東名の南側へ
乗りものニュース / 2024年7月6日 8時12分
-
4ソニーが録画用ブルーレイディスク生産終了へ、光ディスクの記録メディアから完全撤退「市場が縮小」
読売新聞 / 2024年7月5日 18時12分
-
5妻に先立たれた65歳、年金約17万円・おひとり様シニアを襲う<老後破産へのカウントダウン>
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月3日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください