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“日常の景色”の見え方が変わる…世の中に隠された「デザイン」の面白味

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月26日 9時15分

写真

(※写真はイメージです/PIXTA)

身の周りにあふれているさまざまな「デザイン」。普段何気なく見ているものも、“視点”を身につけることで「世界の見え方」が変わります。デザイン研究所による著書『デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる』(KADOKAWA)より、日常が面白くなる「デザイン」の見方について、例題を交えて見ていきましょう。

「木を見て森を見ず」という言葉を知っていますか?

『広辞苑』によると「一部分や細部に気を取られ全体が見えていない」という意味で使われます。しかし、「見る力」「言語化する力」を習得するには細部を見る力も、全体を見る力も求められます。

つまり、必要なのは「木を見て森を見る」ことです。さらにデザインを見る上では、よりミクロな葉を見る目を持ち合わせた、「葉を見て木を見て森を見て」の力が重要になります。

葉を見る

抽象度:低 情報量:少 KEYWORD:What How

葉を見るとは「何がどのようになっているのか」という、具体的な要素を見ることを指します。例えば、「文章の一部が緑色に変わっている」など、このような気づきがデザインを見る最初の一歩となります。また文字が太字になっている、丸めのフォントを使っているなど、小さな範囲の要素をどんどん発見することを指します。

木を見る

抽象度:中 情報量:中 KEYWORD:Why

木を見るとは「なぜそうなのか」を考えながら見ることです。例えば、「文章の一部の色が緑色に変わっているのは、そこを強調したいから」などです。なぜを考えてみることで、葉を見るより深掘りして考えることができるようになります。なぜというデザインの根幹(根拠)に迫っているため、「木を見る」と表現しています。

森を見る

抽象度:高 情報量:多 KEYWORD:When Where Who

森を見るとは対象物を観察し、「どんな時(シーンなど)、どんな場所(媒体など)、どんな人物(ターゲットなど)」などを分析し法則化することです。例えば、「文章の中で強調したいところがある時、その箇所の文字色を変える」などです。全体を俯瞰し、多くの対象に当てはめられることから「森を見る」と表現しています。

「葉を見て木を見て森を見て」を例題で理解する

デザインの見方を知ることで、世の中の見え方が変わります。その方法が「葉を見て木を見て森を見て」です。「葉を見る」とは、対象物の具体的なデザインが、「何がどうなっているのか」の要素を発見すること。「木を見る」とは、具体的なデザインが「なぜそのように作られたのか」根拠を考えること。「森を見る」とは、「いつ・どこで・誰が」などを考えて法則化すること。

作り手ではない以上、解釈は多様にあり、葉を見る、木を見る、森を見るには複数の解答がありえます。着眼点の違いで個性もでます。以下の例題では、私自身の「見方」を言語化したもので、デザインを見る過程を学んでいただけると嬉しいです。

例題A:このバナーをよく見て、葉を見る、木を見る、森を見るを考えてみます

このデザインの……

葉を見る→隅に配置された図形がカラフル

木を見る→まとめ検索の多様なカテゴリーをカラフルな配色で表現している

森を見る→デザインの対象の数が多い時はカラフルに表現してみる

実践POINT

「要素を発見」→「なぜを考える」→「法則化する」

1つのデザインに複数の「葉を見る」がある

例題Aのバナーは「隅に配置された図形(What)が7色ある(How)」というデザインに着目しましたが、「中央にある2行の文字の両端を揃えている」などまったく違う要素を発見(=葉を見る)することもできます。

このように1つのデザインからさまざまな要素を発見することができるので、個々人の着眼点ごとに様々な解答がありえます。

実践POINT

1つのデザインから複数のテクニックを発見してみよう

デザイン研究所

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