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「頑張って働いてきたのに」自営業の夫と二人三脚で築いた生活…「遺族年金の申請」で妻が直面した衝撃の事実

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月17日 21時30分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

長年自営業を営んできた夫婦。定年後も投資収入で安定した生活を送っていましたが、夫の死後、妻は遺族年金を受け取れないことが判明し、老後の生活設計の難しさを痛感することに。

自営業で築いた二人三脚の生活

田中雅子さん(仮名)は、夫の隆一さん(仮名)と共に長年にわたり自営業を営んできました。夫が事業の中心として動き、雅子さんは経理担当として夫を支える二人三脚の生活。二人の努力の結果、事業は順調に成長し、夫婦は60歳で定年を迎えました。

自営業であったため、夫婦は厚生年金には加入していませんでしたが、国民年金を受給していました。また隆一さんは投資にも積極的で、株式などの投資商品からの収入も得ており、老後の生活は経済的に安定していました。

定年後の二人は、体が元気なうちにと、趣味の旅行を満喫しました。国内外の様々な場所を訪れ、新しい文化や景色を楽しむ日々。特に海外旅行が好きで、ヨーロッパやアジアの国々を訪れては、その土地の美食や歴史的建造物を楽しんでいました。

また、子どもや孫たちとの交流も大切にし、家族団らんの時間を大切にしていました。定期的に家族が集まり、楽しい時間を共有することが、二人の喜びでした。

しかし、隆一さんが88歳を迎える頃、突然その幸せな日々は終わりを告げました。元気だった隆一さんが予期せぬ病で急逝したのです。長年連れ添った夫の死は、雅子さんにとって大きな衝撃と深い悲しみをもたらしました。

悲しみの中でも、彼女は様々な手続きを進める必要がありました。銀行口座の名義変更、各種保険の手続き、そして遺族年金の申請です。

雅子さんは遺族年金の申請をしようと、年金事務所へ向かいました。しかしそこでまさかの現実に直面することになります。

遺族年金の受給条件には、一定の収入がある場合には支給されないという規定があります。雅子さんには投資商品などからの収入があるため、遺族年金を受け取ることができないことが判明したのです。

「これまで頑張ってきたのに…」雅子さんはその場で顔を曇らせました。自営業として懸命に働き、定年後も豊かに暮らせるようにと夫と共に計画してきたはずが、遺族年金という重要な収入源を得られなくなるとは…。雅子さんは、夫の遺志を継ぎ投資を続けることを考えていましたが、それがかえって遺族年金の受給を妨げることになったのです。

老後の生活設計の難しさを痛感…雅子さんの「新たな生活」

ショックを受けたものの、雅子さんは新たな生活をスタートさせました。夫の死後も、彼の遺した資産や投資を有効に活用し、経済的な自立を保つための努力し続けることにしたのです。幸いにも彼女には経理の経験があり、投資に関する知識もある程度持っていたため、夫の遺志を継いで投資を続けることが可能でした。

さらに雅子さんは、自治体のシニア向け支援プログラムや地域のコミュニティ活動に参加することで、新しい人間関係を築く努力も始めました。経済的な支援だけでなく、精神的な支えを得るために、同じ境遇の人たちとの交流を大切にしました。子どもや孫たちも頻繁に訪れ、彼女を支えてくれるようになりました。

雅子さんは夫の死を経て、老後の生活設計の難しさを痛感しました。しかし新しい生活を始める決意をし、家族や地域社会の支援を受けながら、経済的にも精神的にも自立を目指しています。

老後の生活には予想外の出来事がつきものです。年金や投資収入だけでなく、家族の支援や福祉サービスの利用など、多角的な支援策を準備することが重要です。

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