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おひとりさまで病気や要介護状態になったらどうする?そんな困り事はこうして解消!

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月29日 11時0分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

年をとって病気や要介護状態になったら、どうすればいいの? 私が死んだらあとはどうなる? おひとりさまは不安や心配がいっぱいですよね。それらを解消してくれるのが、イラストレーターなとみみわ氏の著書『おひとりさまの後始末』。今回は、終活アドバイザーの山田静江先生に教わった「おひとりさまの困り事」について、くわしく内容を解説します。

実際に困り事が起こったらどうする?

おひとりさまの主な困り事は「病気・けが」「介護・認知症」「死後の手続き」「相続」の4つ。なかでも、最初に直面するのが「病気・けが」。必要な手助けは(1)「通院時のサポート」(2)「入院・手術時の身元保証人」(3)「緊急入院時の準備」(4)「支払いなどの手続き」などが考えられます。

(1)まず病気やけがをすると、ひとりで病院に行けない場合が多いので、タクシーを呼んだり車を出したりして、通院時にサポートしてくれる人がほしい。

(2)入院・手術時には、同意書にサインをする身元保証人が必要です。家族でなくても友人や知人でも身元保証人になれる事があるのですが、司法書士や行政書士、弁護士といった専門家は基本、身元保証人の引き受けは行わない事が多いので注意。身元保証人を代行してくれるサービスもありますが、費用が高額など問題が起こるリスクがあると知っておきましょう。

(3)そこそこの年齢になったら、緊急入院セットを、自分で事前に準備しておくのがベストです。不足分の買い物など、やはり頼りになるのは気心の知れた友人。緊急時に備えて20~30万円の現金を家に置いておくか、友人に預けるかして、そこから買い物などをしてもらえるようにすると便利です。

(4)窓口の支払いが現金のみの場合もあります。ある程度の現金は準備しておきましょう。医療費の支払いについては、自己負担限度額を超えた分は、高額療養費として健康保険から支給されます。高額になりそうな時は、マイナ保険証を利用するか、あらかじめ市・区役所に申請し「限度額適用認定証」をもらっておけば、窓口での支払いを自己負担額までの金額にとどめる事ができます。

四大困り事のふたつ目の「介護・認知症」については、「食事・洗濯・掃除」「家のメンテナンス」「お金の管理・手続き」「詐欺・悪質商法」といった問題が発生します。 年をとると、ちょっとした家事だけでなく、電球を替える、家電や家具を移動するなど、家のメンテナンスを自分で行うのは難しくなります。だからといって知らない人に頼むと、頼んだ業者が脅してきたり、詐欺まがいの事をしたりする悪徳業者だったという事は珍しくありません。知らない人が家に入ってくるだけでもリスクがあるのです。認知症になると、お金の管理・手続きは、さらに気をつけなければいけません。

3つ目の「死後の手続き」は、自分が死んだあとに「火葬・納骨」「行政の手続き」「各種解約の手続き」「家や家財の処分」などが課題となります。 いずれにしても、重要なのは「人間関係」と「財産管理」。これらが肝になるのです。

その人のすべてがわかるエンディングノート

おひとりさまの遺志を伝えるには、法的拘束力のある遺言書が最強ですが、形式や書く内容に制限があります。一方、法的拘束力はないものの、自由に書けるのが「エンディングノート」です。エンディングノートは、一言でいうと「その人の事がすべてわかる」もの。親族や知人、財産のリストなどの「情報」、医療介護や相続などの「希望」を伝えられるので、あなたを助けたい人が困りません。

また終末医療についての希望もぜひ書いておきましょう。延命治療をしたくないならしたくないと明示しておく事が大切。このノートなど自分の希望をケアマネジャーやドクターと共有できていれば、通常、不要な延命治療の意向はないと合意されます。

終末医療について心配なら、公証役場で「尊厳死宣言公正証書」を作成するのもひとつの方法。これも法的拘束力はありませんが、この宣言書をドクターに示し、希望を伝えます。作成したら、エンディングノートに記載しておきましょう。

さらに財産や人間関係を書く事で、自分自身の人生の棚卸しができて、今後の財産整理や相続の準備もできます。

エンディングノートに気持ちをまとめたら、住まいと身のまわりの整理にも着手しましょう。例えば先ほどの入院セットの準備に加え、重要書類のまとめ、荷物の整理、住み替えの検討なども始めましょう。 断捨離まではできなくても、最低限、定期的にゴミは捨てておきます。不要なクレジットカード類はハサミを入れる事を忘れずに。

そして重要書類は、間違って捨ててしまったり、死後、見つけられないなどのトラブルを避けるため、ひとつの紙袋やボックスにまとめておきましょう。

高齢者施設への入居や頼れる人の近くへの転居などの「住み替え」、終の棲家についても検討しておきましょう。実は住み替えは、いらない物を一挙に捨てて家が片づくチャンス。たとえ住み替えなくても、期限を決めて片づけるとよいですね。

漫画:なとみみわ

記事:池田純子

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