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風光明媚な混浴露天風呂に“日本一の素泊まり旅館”まで…〈東海地方〉で出会う、歴史のロマン香る「源泉かけ流し」7選【温泉博士がおすすめ】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月17日 16時0分

風光明媚な混浴露天風呂に“日本一の素泊まり旅館”まで…〈東海地方〉で出会う、歴史のロマン香る「源泉かけ流し」7選【温泉博士がおすすめ】

(※写真はイメージです/PIXTA)

日本各地にある源泉かけ流し温泉では、お湯にもさまざまな個性があります。手触りや香りを楽しめる、各県の名湯を見ていきましょう。温泉博士であり弁護士である小林裕彦氏の著書『温泉博士×弁護士が厳選、とっておきの源泉かけ流し325湯』(合同フォレスト)より、東海~近畿地方の源泉かけ流し温泉について詳しく解説します。

〈岐阜〉〈静岡〉〈愛知〉が誇る、屈指の露天風呂

1.奥飛騨温泉郷新穂高温泉 深山荘【岐阜県】

露天風呂が素晴らしい。開放感全開です。つり橋を渡って向かう宿への道から、露天風呂は丸見えです。川に沿って三段に造られていて、一番下は混浴、一番上と真ん中が男性専用です。女性は湯浴み着を着て混浴に入っています。男性はタオルで隠すくらいです。あまり、皆さんこだわっておらず、おおらかに入っています。

単純泉ですが、ほのかに硫黄の香りがして、湯の花もちらちらしていて、やわらかく肌になじむ良い泉質です。

混浴露天風呂に浸かっていると、川面を渡る風と川のせせらぎと一体になったような気がします。これほど川に近い温泉はめったにないと思います。雄大な自然の中の露天風呂で、心身ともに癒やされます。

2.大滝温泉 天城荘【静岡県】

アルカリ性単純泉です。ここは滝がすごい。石川さゆりさんの『天城越え』で歌われる、浄蓮の滝も近くにあります。

レンタルの海水パンツを着用します。豪快に流れ落ちる滝の音を聞いて、滝を見ながら温泉に浸かります。肌になじむ、やわらかい泉質です。

風呂上がりのしっとり感が、そんじょそこらのアルカリ性単純泉とは違います。洞窟風呂と内湯もあり、源泉かけ流しです。泉質のレベルは高いです。

夏場は滝の観光客が結構いて、観光派と温泉派に分かれます。海水パンツをはいてはいるものの、滝を見にきた観光客に丸見えなので恥ずかしい温泉です。

浴槽も多く、どこかワクワクする旅館です。

3.伊豆・熱川温泉 たかみホテル【静岡県】

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉です。熱川温泉は、至る所で湯煙が上がっています。湯量が豊富で源泉温度も高い。浸かると、しっとりすべすべです。

無理をした様子は見られず、普通に源泉かけ流しといった余裕を感じます。露天風呂の他、内湯もあります。

この温泉地は、かつてドラマで有名になりました。「銭の花の色は清らかに白い。だがつぼみは血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする」のナレーションで始まる『細うで繁盛記』(1970年代)です。

たかみホテルの玄関には、ビニール袋に入った湯の花が置かれています。

4.内海温泉 THE BEACH KUROTAKE【愛知県】

知多半島にある温泉です。料理のおいしいホテルで、魚介類が豊富なエリアです。

ナトリウム-塩化物泉です。敷地内に源泉が湧出して塔状になっています。

源泉は少し黒く濁っています。浸かると、肌がしっとりします。塩化物泉はベタベタする泉質もありますが、ここは湯上がりが実に爽快です。

近くに、野間大坊があります。源義朝と織田信孝が亡くなったことに縁がある所です。この話をすると、大変長くなってしまいます。「昔より主を討つ身の野間なれば報いを待てや羽柴筑前」、興味のある方はインターネットでお調べください。源義朝のお墓は、かなりインパクトがある見た目です。

最高のヒノキ風呂に感動…「日本一の素泊まり旅館」

5.河津峰温泉 花舞竹の庄【静岡県】

「大正檜風呂」、インパクトあるでしょう。これほど絵になるヒノキ風呂は、なかなかありません。「伊豆石風呂・ヒスイ露天風呂」も見事です。

隣に峰温泉大噴湯公園があり、湯量豊富な源泉をそのまま引いています。

ナトリウム-塩化物泉です。肌に優しい、やわらかい塩化物泉です。豊富にミネラルを含んだ源泉が体を包み込んでくれる感じがします。癖がないというか、浸かっているのが自然な泉質です。

昭和8年に新宿の遊郭を一部移築して建築したそうで、中の造りも凝っています。

素泊まりだけですが、近くに安くて感じの良い居酒屋などがあります。

日本一の素泊まり旅館です。

6.榊原温泉 湯元 榊原舘【三重県】

諸説あるようですが、清少納言が「枕草子」で「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」とたたえた七栗の湯に由来する、歴史のある温泉地です。

アルカリ性単純泉です。源泉の温度は31度くらいで、浴槽ではもっとぬるく感じます。このぬるさが妙に心地よい。浸かると、体が膜に包まれるような感覚です。微かに泡も付着します。

日帰りの方が多く入っているので、夕方くらいになるとやや源泉の鮮度が落ちている気がします。朝イチの源泉風呂に入ると、ヌルヌルつるつるの源泉に浸かることができます。浸かる人数が多いと、源泉の質は落ちることがよく分かります。

7.湯の山温泉 グリーンホテル【三重県】

アルカリ性単純泉です。大きなホテルですが、きちんと源泉がかけ流されています。源泉は少し緑色がかったやわらかい泉質で、つるつる感とヌルヌル感もかなりあります。鉱物臭も実に芳しいです。

2本の源泉を、源泉風呂と露天風呂にうまく使っています。42.5度の適温の源泉が毎分500リットルも湧出するので、惜しみなく源泉を使えることになります。大型ホテルは浴槽が大きくなりがちなので、源泉の湯量が少ないと循環風呂になったり、かけ流しといって加水加温になったりします。

三重県は少し温泉力が弱い感じがしますが、決してそのようなことはありません。

小林 裕彦 小林裕彦法律事務所 代表弁護士  

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