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濃厚な泉質が体に染みわたる…日本一の源泉量を誇る〈大分県〉屈指の“ピュアな源泉”を堪能できる「秘湯」7選【温泉博士がおすすめ】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月31日 16時0分

濃厚な泉質が体に染みわたる…日本一の源泉量を誇る〈大分県〉屈指の“ピュアな源泉”を堪能できる「秘湯」7選【温泉博士がおすすめ】

(※写真はイメージです/PIXTA)

温泉の源泉数、湧出量ともに日本随一の温泉地「大分」。さらに、その泉質の濃厚さも魅力のひとつです。温泉博士であり弁護士である小林裕彦氏の著書『温泉博士×弁護士が厳選、とっておきの源泉かけ流し325湯』(合同フォレスト)より、「大分」で堪能できる、とっておきの源泉かけ流し温泉を紹介します。

温泉博士イチ押し!「大分」の源泉かけ流し温泉

1.長湯温泉 名湯の宿 山の湯かずよ

ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉です。緑白色の源泉がきれいでしょう。カルシウム分が強くて、浴槽の縁にかなり凝固していますし、源泉の表面は膜を張っています。

朝イチ入浴では、パリッと表面のカルシウム分の膜を割って入る感触が味わえます。ピュアな源泉に浸かることで、その力を知ることができるので、朝イチ入浴はおすすめです。

阿蘇山の溶岩が凝固した六方石を、男女の境に配置しています。

長湯温泉は炭酸泉のイメージが強いかもしれませんが、この泉質が本来のもので、私はこちらの方が好きです。

地元で「エノハ」と呼ばれるヤマメのフライが実にうまい。

2.別府温泉 野上本館

JR別府駅から歩いていこうと思えば、歩ける距離にあります。

ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉です。

以前は夕食の提供がありましたが、現在は朝食だけです。私は別府温泉の共同湯巡りをする時、よくここに素泊まりしていました。街中で、近くに料理屋さんがたくさんあるからです。

旅館の売りは、宿泊客のみが利用できる、タイルがきれいなアートの貸し切り風呂です。内湯は、路面電車の敷石に源泉を流しています。凝固物がすごい。温泉成分の濃さが分かります。浸かると実にやわらかく、肌がしっとりします。

竹瓦温泉や梅園温泉は、目と鼻の先です。

3.明礬温泉 小宿YAMADAYA 山田屋旅館

別府八湯の中でも、鉄輪温泉と明礬温泉は双璧と言っていいと思います。

山田屋旅館は、明礬温泉でもただ1つの緑礬泉の源泉を持つ旅館です。pHが1.7で強烈です。人によっては、きつすぎるかもしれません。

こぢんまりした旅館で、旅館の外に家族湯が2つだけあります。立ち寄り湯はありません。旅館の玄関を出てしばらく行くと温泉棟があり、階段を下りると浴槽が2つあります。源泉が湧いていて、それを浴槽にかけ流しています。灰色の濃厚な泉質です。じんわりと体に温泉成分が染み込んできます。

源泉の泉質のみならず、料理もアメニティーもレベルが高い旅館です。

自然を感じる混浴風呂に山奥の秘湯…魅力あふれる大分の源泉かけ流し

4.ろくがさこ温泉 源泉俵屋旅館

山の中の、かなりの秘境にあります。

含炭酸-ナトリウム・カルシウム–塩化物・炭酸水素塩泉です。源泉は25度くらいで、重たい感じの濃厚な泉質です。湯治場っぽい浴槽の感じがいいでしょう。

それから壁に付けられた手形。これは浸かった人が泥をすくって壁に跡を付けているのです。壁の高い所にある手形は、どうやって付けたのだろうと思いました。私もチャレンジしたのですが、浴槽が思ったよりも深くて無理でした(^^)。

源泉風呂は、浸かると冷たいです。しかし、ジワジワ温まってきます。源泉風呂は夏場でないと厳しいかもしれません。

5.筌の口温泉 旅館 新清館

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉です。

「こぶしの湯」と名付けられた露天風呂、いいでしょう。木々に囲まれて、自然と一体になった混浴風呂です。写真では黄土色に見えますが、日によって温泉が緑色に見えることもあります。本物の温泉は「生きている」ことがよく分かります。

浴槽は大きく、注入される湯量も多いです。キシキシした感じの湯触りで、微かに金属臭がします。内湯もあります。レトロで渋いでしょう。内湯の方が、炭酸分が多くて肌に気泡が付きます。

旅館を出て坂を上っていくと、炭酸泉の山里の湯があります。隣には、「筌の口共同浴場」があります。

6.法華院温泉山荘

九重登山口から3時間ほど歩いて、やっと着きます。山道は石が多くて歩きにくく、結構険しいです。道に迷うことはありませんが、かなりスリリングです。

内湯と露天風呂が1つずつあります。湯の花が浮いた硫黄泉が、素晴らしいです。湯量はあまり多くありませんが、大変濃い泉質です。

山荘にたどり着くと、大きな仕事をやり終えたような達成感があります。ただ、私のように目的が登山でなく、純粋に温泉である人はほとんどいないようです。食事の時に、そのことをひしひしと感じました。周りはすべて登山客で、温泉より登山の話題で盛り上がっています。

7.黒嶽荘

阿蘇くじゅうの原生林にある秘境で、山道をくねくねとたどって到着します。

9度の冷たい炭酸泉が、大量に湧出しています。

名物は、炭酸水にさらして食べるそうめんです。炭酸水の中に並んだ特製の器に入れていただくそうめんは、実にうまい。

温泉は、沸かし湯と源泉浴槽があります。源泉の方は成分が濃いので、カルシウム分が薄く膜を張っています。微かに凝固分が光っているでしょう。寒の地獄温泉(九重)よりもさらに冷たいです。相当気合を入れないと入ることができませんが、いったん入った後はなぜか体が火照ります。

昭和35年開業で、私と同い年です。炭酸水が飲み放題の秘境温泉です。

小林 裕彦 小林裕彦法律事務所 代表弁護士  

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