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周りは気づいている…「嫌われやすい人」が放つ“悪臭”の正体【心理コンサルタントが警告】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月14日 10時0分

周りは気づいている…「嫌われやすい人」が放つ“悪臭”の正体【心理コンサルタントが警告】

※画像はイメージです/PIXTA

心理コンサルタントの林恭弘氏によると、周囲から人が離れていく人、いわゆる「嫌われやすい人」は、“イヤーな臭い”がするそうです。配偶者や子どもから愛されない人、部下や後輩から尊敬も信頼も得ることができない上司・先輩の共通点について、林氏の著書『「嫌いな人」のトリセツ 人付き合いがラクになる37の習慣』(総合法令出版)より、詳しくみていきましょう。

その「ひと言」がすべてを変える

「素直でなければ、人間関係はうまくいかない」と述べましたが、“素直”とはいったいどのような気持ちや状態なのでしょうか。まずそのことがわからない人のほうが多いはずです。

例えば、あなたから見てまだ知識・技術とも未熟な後輩がいるとします。彼に仕事を依頼しましたが、案の定あなたが期待をした結果が出ませんでした。彼は同じような内容の仕事を、今までに幾度か経験しているはずです。それなのに、今回もうまくやれなかったわけです。

そのことにイライラしたあなたは、

「何度やったらできるようになるんだ! やる気はあるのか!」

と思わず叫んでしまいます。後輩は黙ってうつむいたままです。あなたに叱られたことにショックを受けているのか、反省しているのか、受け流しているだけなのか、固まったまま動きません。

その様子にあなたはさらにイラ立ち、

「ボーっとするな! わかってんのかよ!」

と声を荒げてしまいました。そのあとは何とも言えない空気が職場に残り、他のメンバーも、あなた自身も嫌な後味を引きずっています。

さて、後輩にイラ立ち、怒りをぶつけてしまったあなたの“素直な気持ち”は何だったのでしょう。

①指導したはずなのに、自分の思うように仕事をしない後輩が憎たらしい。

②少ない人員で成果を上げろ、という上からの指示を果たせないと、自分の評価が下がるかもしれないという不安。

③何度も同じことで指導をする時間的・精神的余裕がないので困る。

④彼が成長しなければ、他のメンバーの負担が減らないのではないかという心配。

⑤良いチームワークで仕事を進め、高い成果を出せる職場にする、という理想に近づかないことに対する焦り。

“周りから嫌われやすい人”と“周りから好かれる人”の違い

いかがでしょうか。もしかすると、①から⑤までの全部が、あなたの正直な気持ちかもしれませんね。しかし、いくら“素直な気持ち”だからと言って、①や②を後輩に伝えて関係が良くなるわけはありません。

①は、イライラした感情を後輩にぶつけ、攻撃することによって、“憂さ晴らし”をしています。

②は、あなたの保身のためですから、そんなことのために「がんばろう」という人はまずいません。

もしこれら、①②の気持ちがあなたの腹の底にあるのなら、直ちに修正したほうがいいでしょう。これは職場の人間関係だけではなく、家族との関係や、それ以外のプライベートの関係もすべて含めてです。

「感情の憂さ晴らし」「保身(メンツのため)」などが腹の底にあるとしたなら、必ずと言っていいほど、それはあなたから漏れ出し、“悪臭”を放つことでしょう。その悪臭は当然、相手の鼻をつくことになります。部下や後輩から、尊敬も信頼も得ることができない上司・先輩は、悪臭を放っているからです。

妻(夫)や子どもから愛されない人もやはり、悪臭を放っています。とにかく、「イヤーな臭い」がするわけです。

それに比べて、③④⑤は「正直な気持ち」「素直な気持ち」の中でも、個人的な“感情の発散”でもなければ、“保身”でもありません。職場や他のメンバーに対する影響にまつわる、“仕事本位”の本音です。“仕事本位”の本音であれば、誰でも理解できて、納得も得られます。

③「すまないけど、繰り返し教えてあげられる時間的・精神的余裕がなくてね。今回のことを反省材料にして、ぜひ次回からはこの仕事は完結してよね」

④「知っての通り、少人数で目標達成しなければならない状況だから、君にも大きな戦力になってほしい。他のメンバーの負担もとても気になるしね」

⑤「良いチームワークで最高の仕事を創っていきたいんだ。まだまだ不慣れかもしれないけれど、もちろん君もその大切なメンバーの一人だろう。期待しているから、頼んだよ」

「でも、わからなければいつでも質問してくれよな。そうじゃないと、君だって困るだろう。そのかわりメモをしっかり取って、一回でマスターしてくれよ」という、フォローもいいかもしれません。

いかがでしょうか。少し照れくさくて、こそばゆい感じがしますか? でもこの、③④⑤があなたの正直な気持ちであれば伝えるべきでしょう。

「そんなに長々とは言えない」という声も聞こえてきそうですが、カーネギーの言葉「雑談を厭うな」を思い出してください。

あなたが、「何を感じているのか」「何を心配しているのか」「何を目指そうとしているのか」「相手をどのようにみているのか」を伝えない限りは、どれだけ怒鳴りつけても何の変化も期待できないでしょう。しかもその内容は、“仕事本位”で、“公平”で、“相手を尊重”していなければ納得は得られません。

しかし、このような会話をしたからといって、パーフェクトに問題解決するわけではありません。その後も、何度でも話さなければならないかもしれません。

松下幸之助は次のように言います。

「ええか、何回も何回も同じことを言うんやで。何回も何回もやで。何回も何回も同じことを言うんや……」

まるで相手のDNAに刻み込むような気持ちを持って伝えることです。

林 恭弘 ビジネス心理コンサルティング株式会社 代表取締役

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