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「愛する夫の死」よりも「義父の介護」…長男の嫁(52)の心を崩壊させた、義姉たちの鬼畜なひと言

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月9日 9時15分

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(※写真はイメージです/PIXTA)

核家族化が進んでいるものの、いまだに「長男なんだから」「長男の嫁なんだから」という昔話は根強く残っているもの。人生を左右されるケースも少なくありません。みていきましょう。

長男なんだから、長男の嫁なんだから…面倒を押し付けるふたりの義姉

――夫は単身赴任でした

3年前に同い年の夫を亡くしたという、52歳の女性。単身赴任先で倒れ、急逝したことが昨日のことのようと話します。

独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2022』によると、年齢別に単身赴任者の割合をみていくと、最多は「50代」で5.2%。「60代以上」3.7%、「40代」2.9%、「30代」1.9%となっています。

*単身赴任割合=配偶者があって、従業上の地位が雇用者である有業単身世帯数を雇用者数で除して得た値。共働きで、夫婦以外に世帯構成員(子供等)のいない世帯では、夫(または妻)が単身赴任者となると、妻(または夫)も単身世帯となり、単身赴任者として二重計上される点に注意が必要

ただ、当時は突然の不幸を悲しむ暇もなかったといいます。その原因が義父の介護。義父は10年ほど前から認知症を患い、同居する女性の家族で介護をしてきました。ただ元々義父とは同居しておらず、認知症と診断されたのを機に女性家族が転居してきたという流れ。夫は3人きょうだいの末っ子長男。上にふたりの姉がいます。義父が認知症と診断されたときに、義姉は

――わたしたち(=義姉)は嫁いだ身。だから父(=義父)の面倒は長男であるあなた(=女性の夫)がやるべき

と主張。夫の実家は同じ町のなかにあり、たとえ同居することになっても、すでに高校生になっていた子どもたちは転校しなくてもいい……確かに義父の面倒をみるのに最も都合がいいのは、女性家族だったかもしれません。しかし「長男」というキーワードで、介護を押し付けられた感は拭うことができなかったと女性。

――義姉は何かにつけて、面倒なことは「長男だから」と押し付けてくることの多い。当然「長男の嫁なんだから」と言われることもしばしば

単身赴任の夫が急逝、それでも認知症の義父を放っておくことはできない…

義父の認知症は、ゆっくり、しかし確実に進行。そんなときに、夫に転勤の話が舞い込んできました。しかし認知症の義父のことを考えると、家族で引っ越しは考えられない……夫には単身赴任してもらうという選択肢しかなかったといいます。

そして夫、単身赴任2年目の冬に急逝。突然のことに女性のショックは大きく、ひたすら号泣。しかし悲しんでいる時間は、認知症介護の前にはなかったといいます。

――そんなときでも、義姉たちは一切助けてくれなかった

厚生労働省『令和4年国民生活基礎調査』によると、「要介護者等」と「主な介護者」との同別居の状況をみると、「同居」が45.9%。さらに「同居の主な介護者」について、「要介護者等」からみた続柄をみると、「配偶者」が最多で22.9%、次いで「子」が16.2%。「子の配偶者」は5.4%でした。当然、高齢夫婦のどちらかが要介護になった際には配偶者が「主な介護者」となりますが、すでに配偶者が他界していれば、「子」や「子の配偶者」が「主な介護者」になるのは必然。

また要介護度別にみた「同居の主な介護者」の介護時間の構成割合をみていくと、「要介護1」では介護時間が「ほとんど終日」の割合が11.8%なのが、「要介護2」では17.0%、「要介護3」では31.9%、要介護4」では41.2%、「要介護5」では63.1%と増えていきます。

当時、義父は要介護3。理解力や判断力が低下し、一人で安全に生活するのは難しい状態でした。そして夫の急逝から3年後の先日、義父は80歳でこの世を去ったといいます。

――最後の1年は要介護4となり、頻繁に徘徊をしたりと、本当に大変だった

と女性。「もう無理」と想いながらも、ここで投げ出してしまったら、亡くなった夫に顔向けできないと思い、最後まで介護をやり切ったといいます。そんなときに、また義姉。

・義父の遺産は、少しの貯金と実家(=女性家族が住んでいる家)だけ

・相続人は、2人の義姉と、女性のふたりの子

・実家を売っても大したお金にならないから、女性のふたりの子は相続放棄をしてほしい

夫が亡くなったことで、その相続権は子(義父からみたら孫)に受け継がれましたが、義姉の言葉はあまりに身勝手。怒りで震えたという女性。

――実家を売るって、私たちにこの家から出ていけと言うことですよね? わたし、10年もお父さんの介護をしてきたんです。まず、何か、ひと言でもないんですか?

女性の言葉に対し、義姉たちは「えっ、あなた(=女性)も何か欲しいの? そんなに欲張りな人だと思わなかった」と、想像もしなかった言葉が女性に投げかけられたとか。「お金がほしくてお義父さんを介護してきたわけじゃありません!」と反論するも、涙が止まらなかったといいます。

被相続人の親族のうち、被相続人の子の配偶者などの相続人でない人が、被相続人を無償で療養看護するなどして、被相続人の財産の維持、または増加について特別の寄与をした場合に、相続人に対し「特別寄与料」を請求することもできます。しかし、女性にそんなつもりはなく、またふたりの息子たちも

――相続放棄しよう、それで伯母たちと縁を切ろう

と言ってくれたとか。女性は「やっとすべてから解放されて、亡くなった夫のことをしっかり想うことができそうです」と、前向きな言葉を口にしています。

[参考資料]

独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計2022』

厚生労働省『令和4年国民生活基礎調査』

法テラス『特別寄与料とは何ですか。』

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