ごめんなさい…老人ホームで暮らす「年金15万円」強情な79歳姑、真夜中の電話でポツリと懺悔…仕方なく駆けつけた61歳嫁が目にした唖然の光景
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月15日 5時15分
![写真](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goldonline/goldonline_61137_0-small.jpg)
(※写真はイメージです/PIXTA)
昨今、高齢者の住まいとして有効な選択肢になりつつある「老人ホーム」。入居の理由はさまざまですが、入居してしまえば安心かといえばそんなことはなく、退去を選択するケースも珍しくはありません。見学をろくにせず施設への入居を決めた女性の例をみていきます。
嫁姑問題…3割が「経験あり」と回答
ノマドマーケティング株式会社が全国の30代から50代の既婚女性を対象に行ったアンケート調査によると、「嫁姑問題を経験したことがあるか?」の問いに対して、31%が「ある」と回答。さらにその内容を尋ねると、最多は「嫌味を言われる・嫌がらせをされる」が19%、続いて「子供(孫)のことに口出ししてくる」が12.5%、「食事の味付け・好みの違い」が7.7%と続きました。
【経験した「嫁姑問題」】
1位「嫌味を言われる・嫌がらせをされる」
2位「子供(孫)のことに口出ししてくる」
3位「食事の味付け・好みの違い」
4位「夫(息子)が可愛いい・常に味方」
5位「姑が自己中心的」
6位「夫婦間のことに過干渉」
7位「金銭感覚の違い・お金の無心」
8位「突然訪問してくる・帰省問題」
9位「同居問題」
10位「価値観の違い」
また姑が嫁に言ってはいけない言葉として最も多く挙げられたのが「子供(孫)への文句・嫌味」。「食事のこと」「容姿のこと」と続きました。
【姑から言われた言葉で最も傷ついた言葉】
※調査より一部抜粋
「跡継ぎは産めない嫁は欠陥品」(京都府/41歳)
「あんたの子育ては失敗だった」(千葉県/44歳)
「デブはいらない」(神奈川県/45歳)
「夫(息子)は別の人と結婚すれば良かったのに」(茨城県/51歳)
「取り柄のないバカ女」(東京都/52歳)
なかなか熾烈な嫁姑問題。30年来、姑との関係に悩んできたという61歳の女性。夫は7つ下の姉さん女房ですが、それが姑としては気に入らなかったらしく、新婚当時に親戚の前で「息子はあんな年上の女にたぶらかされて、かわいそう」と言われてことを、今でも忘れないと根に持っている様子。
以降も、何かにつけて嫌味を言ってくる姑。最初はいちいち反応し、傷ついていたといいますが、さすがに結婚生活も長くなってくると、さっと受け流し、相手にしない、という術を身につけたとか。
そんな姑と、実は1年ほど前から同居を始めたとか……。
折り合いの悪い姑と同居も「老人ホームに入居する」の宣言と共に終了
きっかけは、姑が転倒・骨折をきっかけに要介護になったこと。それまで住んでいた賃貸マンションでの生活は不便だろうと、女性のほうから同居を提案したのだとか。
――長男の嫁という立場上、まったく手を貸さないのはないので。通うよりも同居したほうが楽ですし
国立社会保障・人口問題研究所『第7回家庭動向調査』によると、要介護の夫の母の主な介護者は、「施設に入所/病院に入院」が最多で32.8%。「夫のきょうだい」22.5%、「夫」16.3%、「妻」が13.2%。嫁が姑の介護を買って出るというのは7~8人に1人の水準。しかも同居までするとなると、かなり少数派といえるかもしれません。
同居をスタートしても、姑の嫌味は変わらず。そしてその嫌味を完全無視するのも、もはや日常。ただ、別居しているから成り立っていたその関係も、同居となると違うようで、先に音を上げたのは姑のほう。「もう耐えられない!」と、ひとりで老人ホームへの入居を決断。特に見学もせずに「老人ホームなんて、どこも一緒でしょ」「大丈夫、月15万円の年金と貯蓄の取り崩しで、あなたたちに迷惑はかけないわ」と決めてしまったといいます。
(女性に対して)強情な姑。一度、決めたらてこでも動きません。そして老人ホーム入居の日。一応、ホームのエントランスまで送り届けたといいますが、お礼など言うこともなく、「やっと、あんな生活から抜け出すことができるわ」と嫌味をいって入居していったといいます。
――ほんと、最後まで姑らしい
少々あきれ返る女性。しかし、入居してから2週間ほど経ったある日の夜、1本の電話。何か悪いことでも……と思い、急いで電話をとると、その向こうには姑。電話に出たものの、何も話をしない姑に段々イライラしてきた女性。思わず「こんな夜中に、何なんですか?」と少々大きな声を出すと、小さな声でポツリ「ごめんなさい」と姑。そして「帰りたい、帰っていい?」を繰り返します。理由を聞くと「この施設にいるのがツライ」と、要領の得ないことをいいます。
――仕方がない
翌日、姑がいる老人ホームへ。前回はエントランスまでだったので、中まで入るのは初めて。「落ち着いた感じで暮らしやすそう」と、第一印象はまずまず。ただすぐにそのイメージは180度変わったといいます。
突然どこからともなく聞こえてきたのは、大きな奇声。その奇声に呼応するかのように、廊下を歩いていた入居者も突然の大声をあげて何か訴えます。そんな光景に、思わず唖然とする女性。
――なるほど、そういうことか……
姑が帰りたいと言い出した理由が分かりました。見学もせずに決めたというこのホーム。認知症患者が多く入居する施設でした。姑は入浴や排泄などの際に介助を必要とするものの、ほかは嫌味が言えるほどなんら問題なし。そんな姑にとって、少々キツイ環境だったのは想像に難しくはありません。
老人ホームは種別ごとに入居できる条件が異なり、認知症患者可という施設であっても、メインは介護度の低い人が中心であったり、介護度の高い人が中心だったりとさまざま。パンフレットだけではこのような事情は把握しづらく、入居後の後悔に繋がることも。また見学の際は、施設の設備などと共に、スタッフや入居者の雰囲気をみることも大切です。
姑を連れて帰ってきた女性。しばらくはしおらしくするかと思いきや、その期間は数日程度。すでに嫌味な姑に戻っているといいます。
[参考資料]
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