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「自分だったらこうするのに」…しんどい〈対人関係のイライラ〉から解放される方法

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月19日 11時50分

「自分だったらこうするのに」…しんどい〈対人関係のイライラ〉から解放される方法

(※写真はイメージです/PIXTA)

頑張っているのに報われない。理解してもらえない。相手の言動に「自分だったらこうするのに」とイライラしてしまう…。これらの原因は、「こうするべき」「こうせねばならない」という“ベキネバ”の考え方を自分や他人に押し付けてしまっていることかもしれません。ベキネバの押し付けは、その気がなくとも「攻撃」として受け止められやすく、不和やすれ違いの原因となることも。自分のなかのベキネバを浄化するには、どうすればよいのでしょうか。吉井奈々氏の著書『未熟なまま輝く』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、見ていきましょう。

マンガの完全版を読む>>【前回記事】「頑張っているのに報われない人」が陥っている“思考の癖”

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「相手を見張る」から「見守る」へ。ベキネバを脱却するときの注意点

■タイランドにいる「隠れベキネバ」さん

自分がやりたいからやってるという意識のタイランド。実はタイランドを目指している人やタイランドの住人の中にも、隠れベキネバさんがいらっしゃいます。本連載の第1回とも関わるのですが、

ポジティブでいたい→ネガティブな人を見てると嫌な気持ちになる、私もネガティブだと嫌われる、だからポジティブでいる「べき」頑張って褒められたい→頑張れば褒められる、認めてもらえる、頑張らないと褒められない、認められない、だから頑張る「べき」

みたいな感じで、根っこではベキネバに縛られ、他人の評価や顔色に振り回されて、恐怖や不安に悩まされています。タイランドの住人であら「ねば」ならないという呪いです。

この呪いを解くのも「許可」の言葉です。

「私は〇〇したい、〇〇でありたい。それがうまくいったら嬉しいし、うまくいかなくてもいい。うまくいかなくても私は自分責めない。うまくいかなくても私は挑戦した自分を褒めて認める。私は、そういう自分でありたい」

この許可の言葉で固くなった心を緩めてあげてください。

■タイランドへ移行するタイミングは人それぞれ

また、次に陥りやすいのが「まだあなたはベッキーネバーランドでノニノニしてるの? 早くタイランドに来るべきだよ」というマウント。これ、意外に多いんです。

ベッキーネバーランドからタイランドに移るのは人によってタイミングがあります。無理矢理連れて行くことはできません。タイミングが来るのを信じて待つのも愛です。そうすると、相手を「見張る」から「見守る」になりますよ。

「みんな違う国の人」と考えると、ベキネバノニノニが少しラクになる

タイランドはひとつではありません。私のタイランドと、あなたのタイランドは別の国です。

ベッキーネバーランドもそうです。その人の中の「当たり前・常識・普通」がベッキーネバーランド。現実世界でも、Aの国での常識はBの国では非常識だったりしますよね。戦争にならないために、自分の国の常識を相手に押し付けない、相手の国の常識を否定しないでください。

海外旅行を楽しむためには、自分の国との「違い」を楽しむほうがいいですよね。言葉の違い、価値観の違い、文化の違い、食べ物の好みの違い、大切にしていることの違い。違いを否定していたら海外旅行はとても不快なものになってしまいます。

人間関係も同じです。日本人に見えても、男性に見えても、女性に見えても、同年代に見えても、全員違う国の人だと思ってみてください。「おおお! この国の人はこういう価値観なんだ。私の国とは真逆だ。そうなんだー新鮮だな、面白いなぁ」と思ってみる。

「そうなんだー」くらいでいいんです。理解できなくていいんです。共感できなくてもいいんです。否定せず、そうなんだーでいいんです。

外国に行って「何でこのトイレで満足してるの? 不満じゃないの? 不衛生じゃん、信じられない、無理!」と思っても「でも、私はこの国に永住するわけじゃないし、旅行に来ただけだし、まぁいっか」といい意味で諦められませんか? その国に永住しなければいい。それでいい。

そして家族やパートナーだとしても「外国人と暮らしてるんだ」くらいに思っておく。私とあなたは違う国の人。みんな違う国の人。それだけで少しベキネバノニノニが楽になりますよ。

吉井 奈々  一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーションと心の専門家

企業や教育機関でコミュニケーション講師として活躍。15年間にわたって約7万人に「相手も自分も大切にするコミュニケーション」を伝えている。出生時に割りあてられた性別は男性だったが、性別適合手術を受けて戸籍を女性に変更し、現在は男性と結婚。 筑波大学や早稲田大学をはじめとする多くの大学で講師を務め、全国200校を超える中学校・高校で、生徒・教員・PTA向けの講演を行っている。NHK・Eテレの教育番組や日本テレビ系列の人生相談番組など、メディア出演も多い。

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