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株式投資で1億円の資産を築き上げるのは不可能じゃない!「億り人」になる4つの方法

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月24日 11時0分

株式投資で1億円の資産を築き上げるのは不可能じゃない!「億り人」になる4つの方法

(※写真はイメージです/PIXTA)

株式投資で成功して、1億円の資産を築いてみたいですよね。足立公認会計士事務所代表の足立武志氏は、著書『お金偏差値30でも始められる 株式投資の教科書』の中で「1億円築く方法がある」と主張しています。それはどんなものでしょうか? 方法を本書から紹介します。

株式投資で1億円! 「億り人」になれる人・なれない人

最近、様々なところで「1億円」というキーワードを目にします。1億円といえば思いつくのが「億り人」。投資で1億円の資産を築いた人のことをこう呼びます。皆さんの周りには、億り人はいますか? 自分で言いふらす方は少ないので、本当は周りにいるかもしれません。でも「知らない」「見たことない」という方がほとんどだと思います。

筆者の周りには、億り人が何人もいます。株式投資で1億円を築き上げることは決して不可能ではないということを、まずは知っておいていただきたいと思います。

億り人を目指すために (1)タネ銭を増やす

一つ問題を出します。投資資金10万円の人、100万円の人、1000万円の人がいます。この中で一番「億り人」になる可能性が高いのはどの人でしょうか? 当然、1000万円の人ですよね。1000万円の投資資金が10倍になれば1億円を築けます。一方、100万円の投資資金の人は、100倍にしなければ1億円にはなりません。10万円の投資資金の人が1億円を築くには1000倍にすることが求められます。

しかし、いくら大きな利益が期待できる株式投資だからといって、資金を100倍、1000倍に増やすことは現実的ではありません。もちろん、1000万円を貯めてから株式投資をしなければならない、ということではありません。10万円でも100万円でも、まずは始めた方がいいです。その後、タネ銭を追加していくことにより、目標により近づいていくようにしましょう。

投資資金100万円なら1億円まで100倍ですが、200万円なら50倍、500万円なら20 倍で1億円です。筆者はタネ銭を最終的に1500万円まで入れましたが、こうなると7倍で1億円にできますから、十分射程内に入ります。タネ銭は多いに越したことはありません。無理のない範囲で、段々とタネ銭を増やしていってください。

億り人を目指すために (2)バブルを徹底活用する

資産を短期間で大きく増やすためには、バブル相場を徹底的に活用することが大いに有効です。「バブル」と聞くと、何だか危ないイメージを持つ方もいると思います。それはバブルの終盤で高値掴みをして、かつ損切りしないで放置した結果、株価が急落して塩漬けになった方が多くいたからです。

バブル相場のできるだけ初動に乗り、しっかり利益を伸ばし、かつ損切りや売却のタイミングをしっかり把握して売買ルールを守る、ということを徹底すれば、大きく資産を増やすことも十分に可能です。バブル相場の規模や期間にもよりますが、正しいやり方で取り組めば、1回のバブル相場で資産を2倍、3倍程度に増やすことは難しくありません。

しかし残念ながら、ほとんどの個人投資家はバブル相場を活かすことができず、少しの利益しか得られないか、逆に損失を被ってしまうのです。バブル相場を活用するための大前提が「正しいやり方」で株式投資をすること。そのためには、今からしっかりと株式投資について学んでおくようにしてください。

億り人を目指すために (3)インカムゲインよりキャピタルゲイン

株式投資で得られる利益には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」があります。億り人を目指すためには、迷わずキャピタルゲインを狙うようにしましょう。株式投資でインカムゲインといえば配当金ですが、利回りに換算すると数%程度です。これではなかなか資産を増やすことはできません。インカムゲインによる収入は、すでに大きな資産を有している方には非常に有益ですが、これから資産を増やしたいという方には向いていません。

一方、キャピタルゲインといえば株の値上がり益です。こちらは、銘柄により大きく異なってきますが、2012年終わりから始まったアベノミクス相場では、株価が10倍以上に上昇したものも数多くあります。こうした銘柄を選んで投資できれば、大きな資産形成につながります。

億り人を目指すために (4)割安株より成長株

そしてもう一つ、キャピタルゲインを狙う時は「割安株」ではなく「成長株」を選ぶのがよいでしょう。アベノミクス相場により株価が10倍以上になったものは、業績の伸びが続いている成長株と呼ばれる銘柄です。

一方、割安株への投資が悪いわけではありませんが、割安株の株価が5倍、10倍になるということはそれほど多くありません。投資資金に制約のある個人投資家としては、資金効率のいい投資先を選ぶべきです。であるなら、割安株よりも株価が大きく上昇する可能性のある成長株へ投資した方がより大きな利益を狙うことができます。

なお、景気とともに株価が大きく上下に変動する「景気敏感株」への投資も有用です。景気がどん底にあり、株価が大きく売り込まれている時に景気敏感株を買い、景気が回復して株価が大きく反発したら売る、という方法です。銘柄によっては底値から5倍、10倍と上昇するものも珍しくありませんから、買い時や売り時を誤らなければかなり有効な方法だと思います。

「私には億り人なんて無理!!」と思ってしまったら、そこで終わりです。決して億り人にはなれません。でも、「頑張ればもしかしたらなれるかも!」と前向きな気持ちでいれば、1億円の財産形成はできなくても、5000万円くらいまでは築き上げることができるかもしれません。初めから「無理」とあきらめるのではなく、ぜひチャレンジしてみてください。その姿勢こそが、株式投資の成功へつながるはずですから。

●割安株 企業の業績や企業が保有する純資産に比べて株価が割安と判断される株のことです。

●成長株 毎年、売上が増え、それに伴って利益も伸びて企業の規模や業績が拡大している株のこと。

●景気敏感株 景気変動の影響を受けやすい業種の株。景気がよくなると株価が上昇し、悪くなると下落する傾向が強く、株価が上がったり下がったり、一定のサイクルで上下動しやすいのが特徴です。

「億」への細道~筆者が株式投資で実践してきたこと

株式投資のみならず、何か新しいことを始めようとする時は、最初の一歩を踏み出す勇気が必要です。そして、株式投資では、この最初の一歩のハードルが結構高いようなのです。せっかく意を決して株式投資の世界に足を踏み入れたわけですから、目標は高く持つべきです。筆者は一つの目標として、「1億円」を設定することをお勧めします。

見出しを「『億』への細道」としたのは、そこに理由があります。確かに細い道ではありますが、そこへ至る道は確かに存在しているのです。もちろん、株式投資を始めて間もない頃は、この目標は全く非現実的なものに感じるでしょう。しかし、高く目標を持って、それを実現するために勉強し、努力することが株式投資での成功につながることは間違いありません。

そして、株式投資を何年も続け、資産がある程度増えてくると、この目標が決して夢物語ではないことが次第に実感できるようになるはずです。普通に仕事をしているだけでは1億円を貯めることは容易ではありません。でも、株式投資は、誰もが大きく資産を増やせる可能性を秘めた、非常に素晴らしいツールなのです。

お金の出入りは「一方通行」にする

目標を1億円に設定したところで、次はその目標を実現できる可能性をより高めていくための具体的な仕組みを構築します。その一つが、証券会社へ入金したお金は、基本的には引き出さないということです。つまり、お金の出入りを銀行から証券会社への「一方通行」とするのです。

株式投資をするにあたり、初めから1000万円といったまとまった資金が必要なわけではありません。筆者もスタート時の資金は30万円でした。10万円でも一向に構いません が、要はこの小さい資金をいかにして効率的に増やしていくかが重要なのです。

「複利効果」というものは皆さんも聞いたことがあると思います。投資により増えた元本を再度投資に回すことで、より短期間で大きな資金の増加が期待できるというものです。例えば、100万円を株式投資にあて、1年当たりで資金を10%増加させることができる場合を考えてみましょう。

この場合、1年目の利益は100万円×10%=10万円です。この利益を毎年引き出していたとすると、20年間トータルの利益は10万円×20年=200万円です。20年で100万円が300万円になった計算です。でも、毎年の利益を引き出さずに、再度株式投資にあてると、100万円を672万円以上にまで増やすことができるのです。これが「複利効果」です。

もし、年間の利益が10%でなく15%なら、前者が400万円となる一方、後者では1636万円と、さらにその差が大きくなります。これに加え、新たにお金ができた時に投資元本を追加していけば、さらに加速度的に資産を増やすことができ、1億円も十分射程圏内になります。

給与収入はそのまま銀行に預けておくよりも、無理のない範囲で証券会社の口座に移し替え、投資元本をできるだけ増やしていくことをお勧めします。複利効果を最大限享受するようにしましょう。

●複利効果 運用で得た利益を再び投資に回すことで、利益自体がさらに利益を生んで、雪だるま式に大きく資産を増やせる効果のこと。

「損切り」の実行で大きく負けないようにする

株式市場はいつも右肩上がりに上昇してくれるわけではありません。相場環境がよければ、よほど売買のタイミングや銘柄選定を誤らない限り、大きく損をすることはありません。でも、ひとたび相場環境が悪化すると、これでもかというほど下落することもあるのが株式市場です。適切な対策を講じなければ、投資資金が半分に減ってしまうことなど、あっという間です。

よって、株式市場が軟調な局面に入った時、投資資金の目減りをできるだけ防ぐことが、株式投資で資産を大きく増やすためには重要です。そのための対策が「損切り」です。株式投資で満足のいく成果を上げられているのは10人に1人ほどといわれています。そして、損切りをしっかりと実行できている個人投資家も、10人に1人ほどしかいないと思われます。損切りを適時適切に実行するだけで、株式投資で勝ち組に入れてしまうと言っても過言ではありません。

でも、買い値より値下がりした株を売却して損失を確定するという行動は、確かに抵抗があるのも事実です。ですから、何度も練習して、ベストのタイミングで損切りができるようにしておきましょう。筆者のように、株価が買い値より下がって損切り価格に達したら、何も考えずにただ淡々と売り注文が発注できるようになれば、しめたものです。

●損切り 株を買ったものの、予想に反して株価が下落して損失を抱えた時(まだ保有している株の損失は「含み損」と呼びます)、たとえ損が出ても保有株を売却して、損失を小さな額におさえること。

成功している投資家を参考に自分なりの投資手法を確立する

最後に、自分自身に合った投資手法を確立することが重要です。つまり、「株価がこうなったらこう行動する」とあらかじめルール化しておくことです。これをおろそかにして軸がしっかりしないまま株式投資を続けると、マーケットの動きや専門家のコメントに振り回され、結局は大きな失敗をしてしまいます。しっかりとした投資手法を確立できていれば、どんな相場が到来しても適切に対処することができるため、大きな失敗を避けることができます。

具体的にどうすればよいのか分からなければ、「成功している投資家」の投資手法をお手本にしましょう。株式投資に関する書籍はいくらでもありますし、著名な個人投資家のブログ等を読むのも勉強になります。筆者のコラムや書籍等を参考にしていただいても結構です。

なお、いくら「成功している投資家」といっても、自分自身では実行が難しいような投資手法を無理に行おうとしても、うまく行かないことが多いですから注意してください。例えば、筆者は、「投資の神様」といわれる米国の有名投資家ウォーレン・バフェットの投資手法を個人投資家が真似することは非常に難しいと考えているため、参考にはしていません。

ところで投資手法、つまりどのような銘柄に投資するか、どのタイミングで売り買いを行うかというのは、実は正解は一つではありません。現に筆者の周りの成功している個人投資家は、投資している銘柄も売買のタイミングもそれぞれバラバラです。

要するに、人によって、自分自身に合った投資手法は異なるということです。ですから、「成功している投資家」の投資手法をそのまま鵜吞みにするのではなく、いろいろと試したうえで、最終的に自分なりの手法を作り上げていってください。

ちなみに筆者は、毎期増収増益を続ける好業績銘柄や、業績の急回復が期待できる銘柄、景気やマーケットに連動して業績や株価が変動する銘柄に投資することが多いです。そのうえで、株価のトレンドを重視し、ウォッチしている銘柄が上昇トレンドに転じたら買い、下降トレンドに転じたら売るようにしています。

●ウォーレン・バフェット 株式投資で21兆円以上の資産を築いた米国一の著名投資家で、「投資の神様」とあがめられています。同氏の手法は、株式市場で割安に放置された高収益企業の株を長期保有するスタイル。株式市場全体が大暴落するような非常事態のあと、底値で買うことを好みます。コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスなどが有名な投資先です。

●増収増益 企業の売上高が前年度よりも増加し、企業の上げる利益も前年度比で増加すること。企業の利益には、本業での儲けを示す「営業利益」、営業利益に毎年定期的に発生する金利収入や利払いなどの損益を加えた「経常利益」、そこから、その年だけ発生する特別な損益を加減した「税引き前当期純利益」、その利益から納める税金(法人税、住民税、事業税など)を差し引いた最終的な会社の利益「(税引き後)当期純利益」の4つがあります。  

足立武志

足立公認会計士事務所代表 公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー 株式会社マネーガーディアン代表取締役

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