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婚活という〈戦場〉で一度は目にする「めっちゃフツーなのに、なぜかうまくいく人」の正体は? 老子の「道(タオ)」から学ぶ婚活術

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月29日 11時15分

婚活という〈戦場〉で一度は目にする「めっちゃフツーなのに、なぜかうまくいく人」の正体は? 老子の「道(タオ)」から学ぶ婚活術

(※写真はイメージです/PIXTA)

「人生のピークは18歳。東大に合格したとき」という、しんめいP。32歳で無職になり、離婚して、実家のふとんに一生入ってると思われた彼が自身の“虚無感”をなんとかしようとしてたどり着いたのが「東洋哲学」でした。そんなしんめいPによる著書『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』(サンクチュアリ出版/監修・鎌田 東二)から、東洋哲学の哲学者を紹介します。第3回目は、老荘思想に登場する「道(タオ)」を活用した「婚活」に勝つ方法についての考察です。

「道(タオ)」からまなぶ婚活術

現代社会、ぼくたちは「市場」のなかにいる。労働市場も、婚活市場でも、ぼくらは「商品」である。つねに競争の世界だ。いやだね〜。

そんななかで「道(タオ)」の哲学をいかして、どう「勝つ」かを考えてみた。

まずは、「婚活」をかんがえてみよう。

いつのまにか日本社会になじんでいる、謎の言葉、「婚活」。2007年に登場したらしい。

『婚活バトルフィールド37』というマンガが存在する。

「婚活」はしばしば「戦場」にたとえられる。

マッチングアプリをひらけば、凄まじい「スペック」の競争相手のすがたがみえる。

「戦い」の前から、やる気がなくなってくる。

しかしである!

そんな、魔窟のような婚活の戦場で、

「めっちゃフツーなのに、なぜかうまくいく人」を見たことがないだろうか?

ぜったいあるはずだ。

みためも地味。わかりやすい強みも特にない。

でもなんか、「感じ」がいい。

そして、一瞬で、いい感じの相手をみつけて、婚活市場から「解脱」していく。

あいつら、なんなんだ!?

そう思いたくなる。ぼくの見解をのべる。

「あいつら」は、ふつうなフリをしているだけで、

「道(タオ)」の力の使い手なのだ。

どういうことか。説明してみよう。

婚活は「戦い」といわれる。「年齢」「ルックス」「年収」といったパラメータで、総合値が高い相手をいかにゲットできるか。

婚活ゲームのプレイヤーたちは、いわばバーチャル・リアリティの世界にいるのだ。その場にいるようで、バーチャル世界にいる。

もはや、相手の姿はほとんどみえてない。

しかし、「めっちゃフツーなのに、なぜかうまくいく人」は、違う。

「戦い」がただのフィクションだと知っている。

「道(タオ)」とつながっているのだ。

やつらは、「道(タオ)」の使い手。いわば「タオイスト」なのだ。

反対に、「スペック」が高いのに「いやなかんじ」の人もいる。

相手を「上」「下」をつけるフィクション世界にとじこもっている。

その点、タオイストは、視野がクソ広い。

老子の「勝つ」という概念を体現した「婚活タオイスト」

バーチャル・リアリティからぬけだして、ありのままをみている。

相手に「上」や「下」のレッテルをはらない。

「下」に高圧的になることもないし、「上」にぎこちない態度になってしまうこともない。

自分がVRメガネをはずしているから、相手も心をゆるして、VRメガネをはずす。そこは「道(タオ)」のパワーがはたらく場所である。

いい感じにならないわけがない。

バーチャルリアリティからぬけだせば、「スペック」は幻としてきえる。

そもそも、みんな婚活の「戦場」に参加している。

出会う相手のほとんどは「戦いにつかれた戦士」たちだ。

相手と競いあうより、「海」のように受けいれるほうが、絶対モテる。

結果的に、まわりからみれば高い「スペック」の人をゲットする。

でも、本人にはその自覚すらない。

「為して而も恃まず。」

老子 「道徳経」 51章

――偉大なことをなすが、それを誇ることはない。

まわりからみれば「勝った」のだが、本人には「勝った」意識すらない。

老子の「勝つ」とは、そんな感じなのだ。

これが「めっちゃフツーなのに、なぜかうまくいく人」の正体だと思う。

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