妻「もう赤の他人なので」と吐き捨て、子を連れ実家へ…1人残された月収40万円・43歳の〈モラハラ夫〉が直面する「住宅ローン破綻」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月22日 7時15分
(※写真はイメージです/PIXTA)
一生、共に生きよう……誰もがそう誓い合って結婚するものの、残念な結果に終わることも珍しくはありません。離婚の原因はさまざまですが、その後、破綻の危機に直面するケースも珍しくありません。みていきましょう。
モラハラに耐えること10年…離婚に向けて動き出す妻
昨今、さまざまなシーンで話題となるハラスメント。職場でいわれることが多いものですが、家庭でもよく使われる言葉です。
――モラハラ夫とおさらばします
そう投稿したのは、小学生の子どもが2人いるという42歳の女性。1歳年上の夫とは結婚して12年。モラハラは結婚してすぐに始まったといいますが、当時は「モラハラ」という言葉を知らず、「夫は怒りっぽい性格」だと思い、できるだけ地雷を踏まないように気を付けて暮らしてきたといいます。
――これってモラハラなんだ
そう気づいたのは、日々の愚痴を投稿していたところに「ひどいモラハラ夫ですね」という指摘があったから。
・作った料理に嫌いな食材が入っていると、罵倒
・気に食わないことがあったのか「だからお前はダメなんだ」と罵倒
・子どもが部屋で騒いでいると「できない母親だ」と罵倒
何かにつけてカーッとなり、妻を罵る言葉を投げかけてくる夫。ふたりきりの時はまだしも、子どものいる前で、近所の人がいる前で、周囲に知り合いもいない外出先で……夫の行動がモラハラにあたると気付かされてからは、次第に離婚への意思が固まっていったといいます。
株式会社アシロ/「ベンナビ離婚」が20歳〜49歳の既婚女性を対象に行った『離婚意識に関するアンケート調査』によると、離婚を考えたことがある既婚女性に対して「離婚したいと思ったきっかけはなんです?」と尋ねると、最多は「性格・価値観が合わない」で57.7%。「家事や育児を手伝ってくれない」「夫の家族や親族との折り合いが悪い」と続き、「DV・モラハラ」は13.6%でした。
ただ実際に離婚の話を進めているのはわずか4.9%。足枷になっているのは「金銭面への不安」が最多。「子どもへの影響」「住まいの不安」「老後の不安」「相手への情」と続きます。「不安が解消されたら離婚するか」に対しては、53.5%が「はい」と回答しました。
女性の場合、自身は正社員として働き、収入は十分。よくキレる父親の前では子どもは常に緊張状態。離れて暮らすほうが、子どもには良いと考えられます。離婚すれば子どもを連れて実家に戻る予定で、住まいの心配はなし。もちろん、夫への情はもはやゼロ。離婚に向けての障壁はまったくありませんでした。
月18万円返済…家族との思い出が詰まったマンションに1人残った(元)夫
離婚を切り出し、話し合うこと1年。ようやく離婚が成立。そして実家に引っ越す日。「駅まで送るよ」と最後に格好をつけようとする(元)夫に対して、「大丈夫。もう赤の他人なんで」と吐き捨てて、ドアを閉めたという女性。「本当にスッキリした」と解放感でいっぱいだったといいます。
後日談。
10年前。5,000万円・30年返済の住宅ローンで購入した新築マンションに、ひとり残された(元)夫。このまま住み続けるか、売却するか……悩んだ末、前者を選びました。
――「10年間の思い出が詰まった家、売りたくない……」とワケの分からないことを言っていました
と女性。(元)夫なりに、思うところがあったようです。ただ妻の収入があるからと、少々無理して組んだ住宅ローンです。残債はまだ4,000万円強あり、月収40万円・手取り31万円に対して、月々の返済は18万円ほどもあります。さらに月5万円の養育費。当初、養育費は月10万円とされていましたが、ローンの支払いを理由に減額してもらったもの。それでも家計は常に火の車です。
結局、離婚から1年ほどで音を上げ、売却へ。幸い、家の売却額で住宅ローンを完済することができ、わずかながらお金が残ったとか。一応、財産分与の対象となりますが……
――財産分与!? いいです、いいです、いまさら
と女性。離婚をすると、財産分与を請求できる権利が生じますが、この権利を行使できる期間は離婚が成立した時点から2年間。以降は、財産分与を請求できなくなります。
子どもと父親(元夫)が関わるのは仕方がありませんが、女性としては金輪際関わりたくないとか。株式会社リライフテクノロジーが行った『離婚後の人生の歩みに関する調査』によると、「離婚して良かったこと」で最多は「ストレスが軽減された」で50.5%。「身軽になった」49.6%と続きます。いまさら元夫と関わるのはストレスなだけ。財産分与を拒否するのも納得です。
[参照]
株式会社アシロ/「ベンナビ離婚」『離婚意識に関するアンケート調査』
株式会社リライフテクノロジー『離婚後の人生の歩みに関する調査』
外部リンク
- 「退職金2,800万円」「貯金4,000万円」60歳定年退職のサラリーマン夫、花束を抱えて家路…自宅で待っていた妻の「衝撃のひと言」に戦慄
- 年収800万円の40代会社員、5,500万円の“住宅ローン審査”を無事通過!6ヵ月後の引き渡しを心待ちにするも…一転「やっぱり貸せません」のワケ【CFPの助言】
- 「退職金2,400万円」で住宅ローンを完済!月収38万円の65歳サラリーマン、現役引退後に悠々自適な年金生活を期待も、待ち受ける「老後破産」の危機
- 年収3,000万円超!圧倒的「勝ち組」の41歳・営業マン…東京ベイエリア「家賃50万円のタワマン」から退去した「まさかの理由」
- 税務調査官から依頼される「一筆」に応じてはいけない理由
この記事に関連するニュース
-
愛する夫、40代で急死…「あなたのせいよ!」心無い言葉を放つ姑に、涙をこらえて妻が仕組んだ、強烈な「意趣返し」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月13日 11時15分
-
年収1,200万円の71歳夫と別居18年…「離婚」より「死別」を待つ“69歳・熟年妻”の恐ろしくも賢い決断【行政書士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月7日 11時30分
-
52歳会社員、離婚して貯金ゼロに。3人の子どもの大学費用と、老後をどう乗り切ればいい?
オールアバウト / 2024年6月5日 22時20分
-
将来的に不安だから今、別れて…「リスクヘッジ離婚」増加の背景とは? 我慢が限界突破する前に離婚するのはお得なのか
集英社オンライン / 2024年6月1日 9時0分
-
既婚者の4割がゴールデンウィーク中に1度は離婚を考えた 離婚したいと思った理由やその後の行動に関するアンケート調査を実施
PR TIMES / 2024年5月28日 14時15分
ランキング
-
1新宿で路地裏グルメの隠れバー探索 訪日観光客に「人気の体験」第1位
OVO [オーヴォ] / 2024年6月26日 16時42分
-
2<独自>朝鮮学校に「南北統一」教育禁じる指示 総連内部文書 韓国との平和統一放棄で
産経ニュース / 2024年6月26日 17時44分
-
3《時代を敏感に感じ取ってきた女性芸人たち》日常的だった「容姿いじり」からの脱却、変化するその環境や意識
NEWSポストセブン / 2024年6月26日 7時13分
-
4去年の日焼け止めは効果ナシ!?正しい使い方&おすすめ商品3つ
つやプラ / 2024年6月26日 12時0分
-
5現行の10円玉が「97万円」「37万円」と続々大化け! “高額落札常連10円玉”の正体とは?
オールアバウト / 2024年6月26日 21時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください